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「おう梓月!」
『うわ、謙也はやっ!もう場所とってたの?』
「俺の集合時間知ってるか?朝の5時や5時」
『えっ、今10時だよ。5時間もここで待ってたの?』
「謙也はスピードスターやからなぁ、今日は場所取りお願いしとったんや」
『あ、白石』
「よぉ、白石!こないな役させよって!」
「すまんすまん、適任なのお前しかおらんかってん」
「そうですわ。謙也さんスピードスターかっこ笑いやから適任っすわ」
「かっこ笑いは余計やわ!」
「おーおーやってんなぁ」
「みんなぁ!おまたせぇ〜ん!」
「小春は今日もかわえ」
『小春ちゃん今日の服めっちゃかわいいー!どこで買ったん!?』
「おい、梓月小春との会話さえぎんなや!」
「梓月ちゃん、これなぁ、駅前に新しくできた店で買ってん!」
『えーあそこ行ったの!?うらやまし!』
「おい!し!な!す!ど!」
「一氏黙っとけやこら」
「男や……」
「男小春や……」
『あっれ、師範は?』
「ここや」
『いいいいつのまに後ろにいたの!?びっくりしたああ!』
「おー銀、おはようさん」
「白石はん、おはよう」
「俺もここにおるで」
『……誰?』
「小石川や!」
「ほら、二人とも、そないなところで漫才やっとらんで、はよ座り」
『金ちゃんはー?』
「そろそろ来るんちゃうかな」
「金太郎のことや、またどっかでテニスの練習しとるんやろ」
「明日はみんなで花見しよかー言うて一番喜んどったん金ちゃんやのになぁ……?」
『白石!白石毒手おさえて!』
「千歳はどこいったんやろ?」
「千歳やしなぁ、またどっかふらふらしよるんちゃうやろか」
『千歳だもんねぇ』
「せやなぁ」
「呼んだ?」
『噂をすればなんとやらだね……千歳おはよう』
「てんも来とったたいね!」
『うん、お呼ばれしたからね』
「金ちゃんも見つけたかい、連れてきたとよ」
「なー千歳ーもう少しで木の枝に届きそうやねんけどなー!とれんねん」
「こら金ちゃん、枝おったら毒手やで」
「えー!毒手はいややー!」
「せやったら大人しく座っとき」
『このビニールシート謙也の?』
「いや、侑士と白石の」
『あれ、侑士くん今こっち帰って来てるんだ?』
「春休みやからな」
『呼べばよかったのに』
「呼ばんでもどうせ後でくるやろあいつ」
「その通りやで謙也……どうも、東の忍足です」
『わー!久しぶり侑士くん!』
「梓月さん懐かしいなぁー。あ、これ、東京土産」
『侑士くんがみんなに東京土産!』
「やっぱ侑士は東京に被れとるんちゃうん」
「こ、これは東京でも一部の人間しか手に入らんっちゅーやつやないのん!?」
「そんなんあるんか」
「俺に任せればそないなもん余裕で手に入るで」
「どうせ跡部の力やろ」
「謙也うるさい」
「俺も熊本ば土産買って来たばい!」
「くまもんや!くまもん!」
『ねぇ、ていうか一氏息してない』
「さっきの金色はんのが衝撃やったんやろう……あわれやなぁ」
『うーんでも静かだからいっか』
「それもどないやねん梓月」
『……ねぇ、だからあんた誰』
「こ!い!し!か!わ!」
『川が恋しいならさっさと川へ帰れ!あ、それ一氏か!』
「ああ?」
「そういやオサムちゃん来るっちゅー話やったけどどないなってん?」
「なんやつまむもん買うてくる言うて途中でどっか行ってしもたんや」
『何買ってきてくれるんやろな!』
「またソーメンちゃいますか」
『リアルでやりそうだね……』
「おーい、青少年!やっとるかぁ」
「オサムちゃんや」
『オサムちゃんもう酔ってるの?』
「待っとったでオサムちゃん」
「おうおう!オサムちゃん待っとってくれたんか!くうーっ!ええ教え子持ってオサムちゃん感激やで!」
『感激しとってもええけど、なんか買ってきてくれたんやろ?』
「おう、せやせや」
「はよー!」
「オサムちゃんはよー!」
「じゃっじゃーん!そーうーめーんー」
「あーあ」
「やっぱそうですよね、この人は」
「そうめんだけ買うてきてどないするつもりなんやろな」
「くまもんば食べよ」
「買うてきたの俺やけど東京土産食お」
『そんなことやろ思って、流しそうめんセット用意しましたー!』
「おー準備ええな梓月!ナイス!NO無駄!」
「女の子にこないな重い物持たせて!」
「じゃあ、てん、帰りはわいが持ったる!」
『金ちゃんなら頼もしいなぁ!』
「さぁ、主役のソーメンもそろったことやし!」
「改めて四天式花見楽しむでー!」
「「「「「「「『おー!』」」」」」」」
「ほんま先輩らうっといっすわ」
『そうやって言ってる財前だってほっぺた緩んでるし』
「!」