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『私な、転校することになってん』

「またまたぁ〜てんそないなこと言うて〜」

「なんやエイプリルフールか、そんなもん騙されんっちゅー話や」

『……』

「……」

「……まさか」

「白石!忍足!梓月!噂で聞いてんけど」

「てんが転校ってホントね!?」

「梓月はんほんまか」

「てんさんが転校ってほんまですか」

「小石川……千歳に銀に財前まで……」

「ってことは」

『せやねん』

「なあああああ!てん消えてしまうん!?妖精になるってほんまなん!?」

『えっ、金ちゃん、妖精えっ』

「なっ!梓月妖精になるんか!?」

「せやから転校なんて嘘を!?そうなんかてん!?」

「妖精になったら……さすがにもう会えないっすわ」

『いや、ちょ、待って』

「てん……いなくなってしまうったいね」

「……あわれやなぁ」

「いややああああああああ!てんが妖精になるなんてワイいややあああ!」

『えっとあの……』


嘘だって言い出せる雰囲気ではなくなってしまった。
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