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「やぁ」
『ひっいいいいいああああああああああっ!?』
「人の顔見て変な声出すのやめてくれない?」
『ち、ちがっ!っていうか、なんで出会いがしらに首持つんですか!?幸村先輩の手冷たすぎ!』
「あーこれ?今の今まで花の世話をしていたからね」
『そうですかお疲れ様ですそれじゃあ!』
「どこに行くの?」
『先輩には関係ないです!』
「そう?」
『……な、なんでついてくるんですか!』
「ついてくる?おかしいなぁ、俺の行く方向に君が向かってるだけなんだけど」
『……先輩の向かう先は女子トイレなんですか』
「うん、そうだよ。梓月と一緒に個室に入っていろんなこと聞きたいなと思って」
『ひっ』
「ね、梓月の体にも聞きたいことあるし、それに俺の冷たい体をあたためてくれるんだろ?」
『え、はっ!?』
「寒いなぁ、凍えて死んでしまいそうだよ」
『いや、あのっ、なんで私を抱えて』
「さぁ、行こうか?」
『ぎゃあああああっ!』