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『ぜんざっいひゃい!いひゃいでふへぇんふぁい!』

「ぜんざい言おうとしたやろ」

『し、してません!』

「まぁええわ、とりあえずうるさい」

『え、えええええ……』

「で?」

『はい?』

「なんか用あったんちゃうん」

『あ、ああー……えーっと、今日もいい天気ですねぇ!って、先輩!財前先輩!無視するのやめてください!』

「無視?ああ、お前俺に話かけとったん」

『え、ええー』

「用ないんやったら俺もう帰りたいんやけど」

『あ、あります!あります!あるから帰らないでください!』

「おん」

『素直すぎて気持ちわる、って先輩!財前先輩!行かないでください!』

「さっさと要件言えや」

『えっと、その、今日先輩の誕生日って聞いて』

「ふーん、誰に聞いたん?」

『えっ?謙也先輩に……』

「謙也、さんね」

『?』

「で?何くれるん?」

『えっ?』

「えっ?ちゃうわ。何かくれるから俺に声かけたんやろ?」

『え、そんな』

「は?」

『いやいや、なんもないです』

「冗談は顔だけにしいや」

『いや元々こんな顔ですし』

「本当にないんか」

『ないです』

「……はぁ」

『えっえ』

「もうええわあほらし」

『え、まさか先輩私からのプレゼントをそんなに心待ちに』

「うっさいわ、笑うな気持ち悪い」

『そんな先輩!耳まで真っ赤にしてるくせに!』

「こっちみんなあほ」

『はいはい』

「……もうええ、帰る」

『あ!待ってください!ね?機嫌直して!私をあげますから!』

「……今度こそ冗談とか言ったらゆるさへんからな」





▼12.07.20 オチなかったからもうここでやめる。ぜんざいおめでとう!
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