▼ ▼ ▼

「ほう」

『どうしたの乾』

「いや、大したことじゃないんだ」

『何?また何か計算でもしてたの?』

「まぁ……そんなところかな」

『で、今回は?』

「ん?」

『誰の情報なの?ルーキーくん?それとも幼馴染くん?』

「いや」

『あれ、珍しいね』

「そうかな」

『最近はその二人の情報よく集めに行ってた気がするし』

「いや、そうでもないよ」

『そうなの?』

「特にここ数日はある一人の情報を細かく分析してた」

『そ……そう、ちょっと怖いな』

「すまない」

『えっ何故あやまる』

「そのある一人っていうのは、実は梓月のことなんだ」

『えっ』

「うーん……ちょっと語弊はあるけどね」

『えっえっどういうこと?私のデータなんて分析してもおもしろくないよ?』

「そんなことはない」

『いやいやいやいやいやそんなことあるって』

「それに、これからはもっと知っていかなくちゃならないんだからね」

『え?』

「俺と梓月の価値観があっている率100%」

『?』

「俺の名字を梓月の……てんの名字にしたときの相性100%」

『えっ』

「俺と結婚して後悔させない確率……いや、これは理屈じゃない」

『乾……』

「俺にはてんを幸せにする自信がある」

『い、乾っ!近いっ』

「だから、俺の気持ち……どうか受け取って欲しい」

『冗談は』

「俺は本気だ」

『……』

「結婚、しよう」

『乾……』

「だめかな?」

『だ……めじゃないです』




計算されたプロポーズ




「てんならそう言ってくれると思っていたよ」

『これも計算のうちかぁ……まんまとやられた』




▼12.06.03乾はぴば!
全然誕生日っぽくなくなったけど、プロポーズの日ということで!
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