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「ほう」
『どうしたの乾』
「いや、大したことじゃないんだ」
『何?また何か計算でもしてたの?』
「まぁ……そんなところかな」
『で、今回は?』
「ん?」
『誰の情報なの?ルーキーくん?それとも幼馴染くん?』
「いや」
『あれ、珍しいね』
「そうかな」
『最近はその二人の情報よく集めに行ってた気がするし』
「いや、そうでもないよ」
『そうなの?』
「特にここ数日はある一人の情報を細かく分析してた」
『そ……そう、ちょっと怖いな』
「すまない」
『えっ何故あやまる』
「そのある一人っていうのは、実は梓月のことなんだ」
『えっ』
「うーん……ちょっと語弊はあるけどね」
『えっえっどういうこと?私のデータなんて分析してもおもしろくないよ?』
「そんなことはない」
『いやいやいやいやいやそんなことあるって』
「それに、これからはもっと知っていかなくちゃならないんだからね」
『え?』
「俺と梓月の価値観があっている率100%」
『?』
「俺の名字を梓月の……てんの名字にしたときの相性100%」
『えっ』
「俺と結婚して後悔させない確率……いや、これは理屈じゃない」
『乾……』
「俺にはてんを幸せにする自信がある」
『い、乾っ!近いっ』
「だから、俺の気持ち……どうか受け取って欲しい」
『冗談は』
「俺は本気だ」
『……』
「結婚、しよう」
『乾……』
「だめかな?」
『だ……めじゃないです』
計算されたプロポーズ「てんならそう言ってくれると思っていたよ」
『これも計算のうちかぁ……まんまとやられた』
▼12.06.03乾はぴば!
全然誕生日っぽくなくなったけど、プロポーズの日ということで!