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『観月ー!!って、何その顔』
「いえ……」
『明らかに嫌そうな顔されたし』
「そ、そんなことはないですよ?」
『ま、いいや』
「いいんですか!」
『私が観月のこと好きなのは変わらないし』
「えっ」
『っていうのはありえない冗談なんだけど』
「くっ!なんか悔しい!」
『あ、そういえば今日誕生日だね!』
「はい?」
『だから観月の誕生日だね、今日』
「あっ……ああ……すっかり忘れていました、ってそこ笑わない!」
『自分の誕生日忘れるだなんて、ぷぷっ』
「梓月さん黙りなさい!」
『うわ、観月に指図されるだなんて末代までの恥だわ』
「末代って」
『ま、そんなわけでおめでと』
「は、はぁ……ありがとうございます」
『そんな観月の誕生日に折り入って言いたいことがあるんだけど』
「何ですか」
『うん、やっぱり私、観月のこと大嫌い!あはは!』
「泣きますよ!」
『あははホントに泣いてる!』
「うるさいです」
『冗談なのに』
「あなたの冗談は冗談に聞こえないんです!」
▼12.05.27 観月はっぴーばーすでー!