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『日吉ってさ』
「……梓月先輩がなんで1年の教室にいるんですか」
『いいお父さんになりそうだよねぇ』
「は?」
『いや、なんとなくなんだけどさぁ』
「ずいぶんといきなりですね」
『いや?ずっと思ってたんだけどね……日吉は厳しくも優しく子供を躾けてそうだなぁ』
「はぁ」
『そういう夫理想かも』
「は!?」
『やっぱ夫はしっかりした人じゃないとね……子供に無関心とか嫌じゃん?』
「え、あのっ」
『まぁ、だからと言って日吉と結婚したいとかいうわけじゃないけどね!あっはっは!』
「……」
『じゃあ、日吉またね!!』
「……下剋上だ」