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「あっ……という間やったな」
「今日であたしたち卒業なんやねぇ」
「小春うううう俺はお前を卒業せえへんでえええ!」
『それもしとけよ一氏』
「うっさいわ!俺と小春のテリトリーに入ってくんな阿呆梓月!」
『最後の最後まで一氏は一氏だね、きもい』
「死なすど!」
「やだもうかんにんなぁ、てんちゃん。おいどつきまわしたろか一氏」
「こ、小春ううううう」
「なんやなんや?やけに騒がしいっちゅー話や」
「騒がしいんはいつものことやろ」
『あ、スピスタ野郎に絶頂男だ』
「梓月……お前最後までそれはないやろ」
『いや最後まで貫き通さなきゃ女も廃る』
「どないやねん……」
「あ、てん、千歳見んかったか」
『千歳ー?いやぁ今日は一度も』
「てん俺んこつば呼んだ?」
『うっわ!どこからわいてでた』
「てんが呼べば俺はどこでん駆けつけるったい」
『それはちょっと怖いね……千歳もしかしてエスパーかなにか?ずっと変な人だと思ってたけどやっぱり宇宙人かなにかだった?』
「ま、千歳も見つかったしええか」
『いやよくないっしょ。この謎解明すべきっしょ』
「てんしつこかねぇ!そげん俺んこつ好きやと?」
『はいはい、あ、銀さん!』
「梓月てん……どこまでもつれない奴だったばい」
「梓月はん、リボン曲がっとるで」
『あ、ホントだ、ありがとう』
「ほな、みんな、もう準備はええか?」
「当たり前っちゅー話や」
「おう!絶対泣かんからな!」
「最後までばっちり3年の威厳見せたる」
「もちろんばい!」
『笑顔忘れずにね!』
「ほな、行きましょ!」
「おーいみんなぁ!そろそろ入場始まるで!」
今日、
私たちは卒業します