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「なーまだ勉強しとるん?」

『明日からテストなの。しかも進学先の判定も出るし』

「やからってこないな遅くまでやっとったら肌荒れるで?」

『今はそんなこと気にしてる場合じゃない』

「それ昨日も言っとったやん」

『当たり前』

「なーてんー」

『何』

「俺もう寝るで?」

『どうぞ』

「……かまってぇな」

『……』

「なぁ、かまって?」

『………』

「かーまーえーって」

『だああああうるさい謙也さん!』

「だっててんがかまってくれへんからやん!」

『だってもなにもいい加減にして!あなた大学生!私受験生!今必死なの!お酒飲んだ後なのかなんなのかしらないけど!甘えてくれるのは嬉しいけど!でも今は応援してよ……』

「てん……」

『……謙也さんと同じ学校目指してるんだから』

「あーもう!好きや!好き!めっちゃ好きや!抱きしめたい!やけど我慢する!我慢しててんのためにホットココア作ってくるから待っときや!」

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