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『萩之介くん』
「あれ、梓月さん?どうしたのそんなに改まって」
『私さ、気づいちゃったんだよね』
「何を?」
『他の氷帝メンバーと話すわりには萩之介くんとはあんまり話したことないなって』
「そう?」
『そうだよ!これは大問題だよ!』
「大問題……」
『だから萩之介くんに近づく一歩として名前で呼んでみた!』
「ああ、それで急に萩之介呼びなんだね、つっこまなかったけど」
『うん!だからそこはちょっとつっこんで欲しかったかなとか!』
「ふふ、遠慮しとくよ」
『……私また気づいたんだけど』
「今度は何?」
『萩之介くん私のこと避けてない?』
「……気のせいじゃない?」
『いやいや、私と萩之介くんの距離2メートルくらいあるから』
「お、やるねー2メートルぴったりだよ」
『なんで』
「別に意味はないよ?とりあえず梓月さんが手に持ってるそのパイを捨てるまではこの距離かな」
『……バレていただと!?』
「ふふふ、バレバレ」
『あははこりゃ失敗!』
「おちゃめさん」
『じゃあ、私帰るね!』
「帰っちゃうんだ?」
『え、あのっ、えっ、萩之介くん近い』
「俺と近づきたかったんだよね?」
『あの、そうだけど、でも、こういうことじゃなくて』
「俺の誕生日知っててパイ用意してくれたんだよね?」
『え、あっ、そう!た、誕生日おめでとう!』
「うん、ありがとう」
『あの、私もう用はないのでかえ』
「帰らせないよ?」
『!?』
「梓月さんが悪いんだから、ね?」
▼滝さんがわかりません。とりあえずOVAの彼は素敵でした大好き。お誕生日おめでとう、滝さん!!