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『謙也先輩!』
「ちょっ、おま!?こないなところで何してんねん!?」
『えへへ、待ってたんですよー!』
「待ってたんですよーちゃうわ!へらへらしとる場合ちゃうやろ!?」
『え?なんでですか?』
「なんでって……お前なぁ……寒くなったちゅーのに薄着でこないな時間まで残っとるなんてってあーもうええわ!」
『謙也先輩?』
「これ着とけ」
『わっ!ぶっ』
「これ着て赤っ鼻なおせっちゅー話や」
『いや……ジャージ着るだけじゃ鼻は』
「あ?なんか言うたか?」
『いえ、何も……あ、謙也先輩の匂い』
「あ!?は!?匂い!?ちょ、おま、嗅ぐな!」
『まぁそう言わずにー』
「そう言わずにちゃうわ!あっ、こら逃げんな!」
『へへへ!謙也さんありがとうございます!』
「お、おお……」
『愛してますよ!』
「は!?」
『なんでもないでーす!』
「お、おい、待たんかい!おい!おいっうおおおっ!?すべった!」