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憧れの幸村くんと写真を撮った。
なんという奇跡だ。この卒業式というイベントがなければきっとこんな奇跡ありえっこなかった。

「ねえ」

写真を撮ってもらうだけでそそくさと逃げようとしていた私の肩を幸村くんが叩いた。

「次会うまでに、ちゃんと笑顔の練習しときなよ」

そう言って、幸村くんは颯爽と去っていった。
私は思わず四度見した。

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