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幸村くんの机はとても綺麗だ。
何年も使われているはずなのに。それに、毎年違う机のはずなのに。
幸村くんは毎年毎年綺麗な机と一緒に学校生活を送っている。
私のなんて。
落書きは彫られてあるし、穴もあいている。下敷き無しじゃプリントなんて書けやしない。
でも幸村くんの机はと言うと、私のみたいに落書きも穴も、傷ひとつもない。
完璧な男には完璧な机がついてくるのだろうか。
幸村くんは今日も真っ直ぐ黒板を見つめていた。
やっぱり完璧。

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