▼!勝ちたいんだ! (▲▽赤)




今日も負けた。
いっつも最後の最後で負けちゃう!!

それもこれも、ノボリさんが強すぎるからだ!!



「本日も私の勝ちでございますね名前様。それではまたの御乗車お待ちしております」

『…………』



ノボリさんはいつも無表情でバトルをしてくれるけど、終わった途端クスリとすっっっこしだけ笑う。
別に私は強くないから、負けて当然かもしれない。

でもノボリさんに勝ったトウコちゃんやトウヤくんに勝ってもノボリさんには負けてしまう。



「名前!また負けてたね!今日こそ僕とディナーn」

『ごめんクダリさん!慰め無用。次は絶対私が勝つんだから!!』



シャンデラをボールから出して修行の旅に出る。
毎日毎日バトルに明け暮れていたのだから、1ヶ月程修行に出るのもいいかもしれない。
道具はすごい傷薬99と寝袋、それから1ヶ月分の食糧を持ってカントーでは有名な山、シロガネ山にこもった。



『シャンデラ!エナジーボール!』

「カメックス、ハイドロポンプ」


バアアアン!!!
エナジーボールが水とぶつかり蒸発する。



『うー、やっぱり一筋縄じゃ駄目よね…』

「ん……。こーいう時は地形を利用して戦う。シャンデラなら鬼火で分身みたいなの作るとか、ダブルなら簡単に怪しい光もいいかもね」



バトルをしながらアドバイスをくれる伝説の人。
山をぐるぐるしてたらいつの間にか仲良くなったんだよね!
もちろん番号もゲットしちゃいました←



「今日は最後の日でしょ?送る」

『わあっ!ありがとうレッド!』


そう、あれ(冒頭)から1ヶ月がたった。
レッドとは互角に戦えるまでは強くなったつもり。
それでもやっぱり負けちゃうけどね、はじめは最後の切り札、ピカチュウにすら辿り着けなかったんだよなぁ。



「─また来るよね?」

『どうかな、私イッシュの人間だし…。ここまで来るのに最低でも5日はかかるんだよね』

「……………じゃあ1ヶ月に一回は連絡して。寂しいから」

『わかった!とりあえずノボリさんに勝てたら連絡するよ』



レッドと話ながら山を降りて、目の前にはポケモンセンター。
ここからクチバシティに飛んで船に乗r……………あれ?



「何してるの?早く乗って」

『…………あれ、レッドさん。"ポケモンセンターまで"送ってくれたんじゃ…』

「リザードンを交換しにきただけでしょ。イッシュまであんたを送る」

『え、遠いよ?』

「俺のリザードンナメないでくれる?イッシュまでなら1日で行ける」



や、それどんだけリザードン早いの。音域越えるんじゃね?

早く乗れと急かすのでとりあえずリザードンの背中に乗ってレッドの腰に腕を回す。



「リザードン」



レッドの声に応えるように咆哮をあげるリザードンは凄く頼りになりそうだ。
念のため、とフウロちゃんに貰ったゴーグルをつけたら、リザードンが飛び立った。

それからちょうど次の日の朝。
イッシュに着きました…



『うぇっぷ…きもちわるい…』

「またスピード上がったね、リザードン。予定なら昼に着くはずだったんだけど」

『どっちにしろ早いってことですね……』



あー、ぐわんぐわんする…



『レッド、私を家まで運んでくれる…?』

「ん。どれ?」

『あー、双子がいるの見える?色違いの』

「見えるよ」

『あの人達が覗いてるのが私の家…』



なんでいるんだあの双子。
レッドに肩を借り乍歩いていくと、クダリさんが私に気付いて走ってきた。



「名前!!」

『ぐぇっ…!く、首!絞まってる、うぅ…!』

「名前から離れておっさん」

「おっ…?!僕まだ23!!おっさんじゃないもん!」

「名前様!あぁ、お帰りなさいまし。一体今までどちらに…………、この方は?」

『彼はレッド。この1ヶ月は彼のところでお世話になってたの』



またサブウェイに挑戦しますからね、今度は勝てますよノボリさん!
と意気込んで叫んだらクダリさんとぎゃいぎゃいしてたレッドに抱き締められた。



『おりょ?』

「…………名前、また山に戻ろう?」



答える前に今度はノボリさんに引っ張られ



『んぅ?』

「なっ…!それはいけません!!名前様、また毎日私とバトル致しましょう?」



頬に手を添えられたところで次クダリさんの腕のなか。



『んんん?』

「なんなら僕とランデブーする?名前がいいなら監禁してあげるよ!」



なんなんだ皆して、私とバトルしたいのか。
Σはっ!あれかな、私ってば弱いから経験値上げに持ってこいだと思われてる?!

そうならもう二度と彼らとバトルしないもんね!!

ま、今はなんでもいいからさ、とりあえず…



『ね、寝かせて………』






あなたを愛してるのはこの(俺だ/私です/僕だよ)!!
(うーん…うーん…)(辛そうな名前様に欲情します。はぁはぁ//)(はだけてるー(今なら触っても気付かないかな…))(…………近寄らないで、名前は俺の)



あれ?結末が頭で描いてたのと違う…(´・ω・`)
まあいっか。当初はノボリに恋してるってことを自覚させて終わる予定だったりしました。
なんで変態マスになったんだろうか………


20120522


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