▼!2日目
『おはようイロリ』
「 モシモー… 」
目覚まし時計より早く起きてしまう私は腕の中の温もりに声をかけた。
イロリはまだ眠たいのか目を擦りながら返事をしてくれた。
『朝御飯……イロリって何食べれる?パンとか大丈夫?』
昨日はあれからリビングで寝てしまったらしくて、起き上がった時、首がコキンとなる。
「 モシ…? 」
『そ、パン。甘いピーナッツバターを挟んでるやつ』
正確に言えばランチパックである。
袋を開けて中身を一口サイズにもぎ取りイロリの口に持っていってみる。 スンスンと匂いを嗅いで、ぱくん。
もぐもぐと動く度にイロリの目が覚醒していくのがわかった。
「 モシシー! 」
今のはおいしー!かな、なんてまだ回転が悪い頭で解析してみる。 もっとくれと手を出したので一枚丸々渡した。
モソモソと2人(1人と一匹?)で朝食を済ませ私は仕事の仕度をする。
***
『さ!仕事に行くよイロリ!』
「 モシ! 」
リップケースに入ったイロリを胸ポケットに突っ込みポケモンセンターへと歩いていく。 道すがら、イロリが小さいままチョコンと顔を出したのでクスクス笑い乍頭を撫でてやった。
『先輩、おはようございます』
「あら、おはよう名前ちゃん。今日も頑張りましょうね」
『はい!』
鞄をロッカーにしまい、必要なものだけを持って行く。 イロリは変わらずポケットの中から辺りを見回している。 ぬいぐるみを見てはパァ!っと笑顔になって、ウズウズと今すぐにでもポケモンドールに飛び付きそうだ。
商品を並べ乍そんなイロリにニヤニヤしていると朝早くから来店している親子にひきつられた笑顔をいただきました。ごちそーさんです。仕方ないんだ。2828もしてしまう。ポケモンの中で好きなベスト3が来て、しかもパートナーはなってくれた。これ以上嬉しいことはないだろう。 にわかオタクの名に誓ってもいい。 商品の棚入れが終わればお次はレジ。今日は3時間交替なのでカウンターの中でイロリを出してあげてます。声は出さないという条件付きで。
もちろん遊び相手はヒトモシドール!
座っておままごとしてるイロリが可愛くて可愛くて動画に撮りたくなる。
『はい、コアルヒードールとタブンネドールの二点ですね。お会計は────』
ある時はポケモンセンターの店員さん、ある時はただのOL、そしてその実態はイロリ撮影隊! ○○ーが○ラッシュという効果音が聞こえた方は私と同世代ですね。わかります。
(管理人は新バージョンの時代でした。)
交替時間が来るまで何度も2828していたからか、休憩中に2828し過ぎてなんだかスッキリして、いつも通り仕事をしたのに何故か人が近寄らなくなりました。
COOLに装ったつもりが皆去ってく あ、アリレムさんの曲みたいだ
20120426
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