▼!5日目
道具について、気づいたことがある。 あの後、何度か森に入ったのだが、毎回のように道具が落ちていて、なくなる心配がなくなった。
裏の山は府の物なので勝手に"出逢いの森"と名付けた。その方がわかりやすいよね!
たまにだけれど、出逢いの森で気配を感じる辺りまだポケモンが出てきそうなんだよね…
まあ出会ったからといって、はいバトルーは極力しないから大丈夫でしょう
そしてイロリ達のボール。 ノボリさんのススメでベルトにつけることになった。 ベルトはノボリさんお手製で、可愛いの!
『なんか、本当にポケモントレーナーみたいだね…!』
「そうでございますね。お似合いですよナマエ様」
『えへへ…、この状態ならあちらに飛んでいっても怖くないですね!ノボリさんっていう友人も居ますし!』
「こちらへ来たいなど、あまり言ってはいけないのでは?私はナマエ様がいらっしゃれば嬉しいことこの上ありませんが」
『やーだー!照ーれーるー!//』
「 モッシー!// 」
「何故そこであなたも照れるのですかイロリ!」
「 モシペロッ! 」
留守を皆に任せているからか、イロリ達とノボリさんの間に絆が出来ている気がする。 というかすごく仲良くなってる気がする。
ノボリさんが料理を作るときもちゃんと手伝ってるし、洗濯だってやってるらしい。
その様を見てみたいけれど、ノボリさんは中々私が居る時に掃除はしてくれない。 掃除よりも私と絡む方が大切なのだそうだ。
『アシギ、お風呂入ろっか』
「 バチュ! 」「 バチュチュ! 」
「ではイロリは私と」
「 モシー 」
アギ、シギ、略してアシギを肩に乗せると、ノボリさんがイロリを抱くと、イロリは嬉しそうに鳴く。
うん、やっぱり仲良いな ただ、いつも心配なんだけどイロリと居ることでノボリさんがシャンデラを思い出して辛くならないかなってこと。
「イロリ、貴方は本当に賢いですね」
イロリを抱えて微笑むノボリさんに安心するけど、心の奥は凄く心配。
せめてクダリさんもいればまだマシなのかも知れない。
『じゃ、先に入りますね』
「ごゆっくりどうぞ」
* * *
アシギはお風呂に入ると必ず先に水浴びをしたがる。
普通の蜘蛛って水をかけたら慌てて逃げたり仮死状態になるからはじめのうちは私があわあわしてた。
そんなことも杞憂でしかなくて、二匹は楽しそう。
ペット用のシャンプー&リンスでごしごし洗って、湯槽にダイビング!
プカプカと浮くバチュルは凄く可愛いくて、アヒル番長みたい。
私が浸かれば二匹は波に流される前に慌てて肩に引っ付く。
可愛い。凄く可愛い。ほんと、なんでポケモンってこんなに可愛いの!!
暫く湯を堪能してからノボリさんとバトンタッチをした。
出逢いの森 (ノボリさーん!次入って下さいねー!)
201203612
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