▼!4日目
「『いやああああぁあぁぁぁあぁあ゛あ゛あ゛/モシイイイイィイィィィイィイ゛イ゛イ゛!!!!!』」
「「 チュラチュラチュゥゥゥウウウウウウウ!!!!! 」」
『こっちにこないでええええええええ────!!』
「 モッ、モシシー! 」
なんでまたこうなった! "今日は休みだし、ポケモンなんだから、技の練習くらいさせてみよう"と思い立って近所の裏山に来たのだ。
イロリに指示を出すうちに茂みから黄色い蜘蛛が2体も…! 頑張ってイロリに指示をしてみるも何分初バトルでイロリに怪我でもあったら大変だこっちにポケセンはないのだから!
それならばとりあえず逃げるしかない、とイロリを抱えて山の中を走る走る。
あ、やべ。行きどぅえっ!!!
「 モシッ?! 」
『いっつつ…、大丈夫だよイロリ。あー……追い付かれた…』
何かにつまづいたおかげで地面とスライディングキッスをしてしまい、起き上がればいつの間にか目の前にいる黄色い蜘蛛、バチュルが2体。
「 バチュウ… 」
「 チュ、チュラ! 」
うん、"追い詰めたぜ…"て感じのバチュルに"つ、疲れた!"て感じの………?追い詰めたぜバチュルの目が紫だー。かわいー。
手を後ろにやると何かが手に当たった。
ビー玉がいっぱい転がっていたみたいで、最初に当たったビー玉がコツンコツンと他のビー玉に当たって移動する。
目眩ましにでもなればいいな、とビー玉を掴む。
カチッ
『…………』
モンスターボールかよおおおお!! 何だよこんにゃろう!!コレでもくらえっ!
▼ 名前は モンスターボールを ふたつ なげた !!
カタカタ、カタカタ、カタン…
「 モッ 」
『や、やったああああああああっ!!バチュルゲットおおお!!瀕死フラグ回収出来たああっ!!』 「 モーシー! 」
静かになったボールなんかなんのその、思わずイロリとぴょんぴょん跳ねる。
色々と興奮が冷めぬまま二匹が入ったボールをポケットに突っ込み、振り返った。
『………道具の大量放棄…?』
「 モシー? 」
何でまたこんなところにこんなものが落ちているんだ…
もしかしてこっちの世界に落ちてきてる……? てことになると世界中に私みたいな状況に陥ってる人がいるってことかな。
『………考えても埒が明かないから、持って帰ろうかイロリ』
「 モシッ! 」
『"ねんりき"で道具を集めて小さくしてくれる?』
「 モーシーーッ! 」
集めてもらった小さな道具を持ってきていたショルダーバックに詰めていく。 モンスターボール、傷薬、シルバースプレー、何かの技マシン、図、図鑑?、ポケッチ、木の実、木の実プランナー、進化させる石っぽいの、ダウンジング等が集まった。
『…イロリ、まだ山に落ちてそうだよね』
「 モッモッ! 」
結構数があったからバックを心配してたけど、杞憂で終わったので周囲を見渡してちらほら見える道具っぽいのにため息をつく。 対照的にイロリはすべて集める気のようで、なんだか目が燃えている。
久しぶりに力を思い切り発揮出来るから嬉しいんだろうなー
『だが、断るっ!』
「 ンモシッ?! 」
なんで、だと?そんなの私が疲れたからに決まっている!! ので元気なバチュル達を召喚←
「 バチュ? 」
「 バチュチュ? 」
あれ?僕達捕まったの?って言ってるのかな。
お互いに顔を見合せてバチュバチュ喋ってる。
『えと…バチュル、私は名前って言うの。仲良くしてくれるかな?』
新しい仲間! "蜘蛛"は嫌いだけど、バチュルって意外に可愛いな…
20120518
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