第4話 憂鬱なハーレー







今回の会合期間が終わって、やっと屋敷に帰れる今日。……まあ、会合はまた次にあるけどよ。とにかく、仕事が片づけられると思っていたのにな……。

「エース様、そんなエリオット様……じゃなくてウサギ様の後ろにいないでください。私とエース様の愛の間の障壁はお兄ちゃんだけで充分なんです」

「バリケードにトカゲさんだけじゃ足りないからエリオット……じゃなくてウサギさんを盾にしてるんだ」

廊下をもうおさらばする部屋へ歩いている途中で迷子騎士が走ってきた。こんな会合中にまで迷子に絡まれたくはないからな。俺は目線を合わせなかったのに……この野郎ときたら「やあ、ちょうど良かった。助けてくれよ」と、俺の背後に回った。
道を教えろ。じゃなくて、だ。
嫌な予感はしてた。こいつが視界に入った瞬間に嫌な予感がした。案の定、前方からクリアだった。

そして、俺を真ん中にしてこの迷惑コンビが攻防戦。
エースは単体でも迷惑だ。クリアは単体なら普通だ……まあ、ある単語を言わなきゃな。エースとかトランプのハートのAとか赤とか騎士とか――――いや、日常会話でほんの1ミリでも“愛しの”エースに関連すれば興奮して暴走するんだった。

この二人が揃うと倍どころか相乗効果だぜ……はあ。

「お前等わざわざウサギに直すな!!俺はウサギじゃねえ!!あと、俺を挟んで追いかけっこするなっ。こっちは忙しいんだ」

くるくる、俺の周りを回るもんでウザくて、威嚇に鉛玉を打ち込もうとするが二人ともうまい具合に避けて威嚇にすらならない。

「ウサギ扱いをやめるか、この追いかけっこをやめるかのどっちかしかやめないぜ。ほら、二兎追うものは一兎も得ずって……はははっ、なんか面白い言い方だったかな?ほら、ウサギさんってここには一匹しかいないし。ペーターさんを呼んでくるかい?」

「呼ばなくていいから、お前らどっかに行ってくれ……」

クリアがエースを追いかけながら、銃弾に奴を追いかけさせて、その銃弾をエースが剣で叩き落とす。

「私は一匹もウサギ様はいりません。エース様だけが欲しいんです!!色んな意味で欲しいんです」

「あははっ、それってセクハラ発言だよね?やめてくれないかな。俺まで変態みたいだからさ」

「安心してください。私とお揃いですから。あっ、お揃いって何か良いですね」

嬉しそうに笑うクリアは本当に笑っているのだが、迷子の方は爽やかな笑みを浮かべているものの目が笑っていない。
てか、お前らアリス曰くの“会話しながら撃ち合える器用さ”を今すぐに捨てやがれ。

「それが嫌なんだって。俺の話、聞いてた?頭悪いな〜。下手したらネズミ君より馬鹿じゃない?まだ耳が付いているし、頭の中身も……あっ、ごめん。頭の中は手遅れだった。
医者に行っちゃだめだぜ。医者だって限界はあるんだからさ」

「そうですよね。医者でもこの胸の苦しみは取れません。恋ってこんなに胸が苦しくなるものなのですね。
これはエース様のせいです!!責任取ってくださいね」

「なんか地面に落ちていたもんでも拾い食いでもしたんじゃないの?
恋と食あたりを一緒にしたり、人のせいにしちゃいけないぜ」

………ぶちっ


まったく終わりそうのない災害に俺の中の何かが切れた。

「お前ら、今すぐ仲良く病院送りにしてやるっ!!」




憂鬱なハーレー





「わっ、わっ」

「エリオット様、邪魔をしないでください」

「お前等が、俺のっ、人生の、邪魔をすんじゃねえよ!!」

威嚇ではなく、殺す気満々でエリオットは二人に銃弾を撃ち込んでいく。二人は避けているものの、先ほどに比べれば本当にギリギリの避け方だった。
床や壁が彼らの代わりに銃弾を受ける。
しかし、エースもクリアも腰に提げた剣や背中の長銃に手を伸ばさない。
頭から『会合中は争いごと禁止』などとうの昔に消えて、殺す気満々でいるエリオットとは違い二人は本格的に争う気はないのだ。

「人生じゃなくて兎生だろ。うわっ!エリオット、当たったら危ないだろう。死んじゃうかもしれない」

「殺してえんだよ!!くたばれ!!」

「駄目ですっ。殺さないでください。エース様が誰かに殺されるくらいなら、私が殺します!!」

クリアは体を下げ気味に左足で跳躍してエリオットの真下へ滑り込む。そして、片手を床について右足をエリオットの顎にめがけて蹴り上げた。が、彼が後退して避けたために空振りする。

「あんたも仲良くあの世に送ってやるからガタガタ騒ぐな!!」

すぐさま、エリオットがクリアに目掛けて追撃を繰り返すが、蹴り上げた勢いを殺さないクリアは後ろ宙返り。そのまま軽やかなアクロバティックを続けたので、エリオットの銃弾は床に穴を増やしただけだった。

「っち……」

隠すこともなく苛立ちに舌打ちをすると、銃口をクリアからエースに向けた。

「俺はもう降参」

けれど、エースは避けもせずに反撃もせずに両手を頭のところまであげてエリオットの銃口に身をさらした。「あ?」

額に照準があっているエースの突然の行動に疑問の声を漏らしたが、エリオットは迷うことなく銃声を轟かせようとした。

「銃を降ろせ、エリオット」

「ブラッド!?」

視界を遮った杖と唯一服従する上司の声にエリオットは引き金にかけた指の力を緩めた。
彼が有意識的にしろ無意識的にしろ、ブラッドに絶対服従のエリオットは撃つのを止めた。

「どうもこんにちは、ブラッド様」

「あははっ、なんか不機嫌だね」

それぞれの言葉を紡ぐ二人に一瞥をしただけでブラッドはエリオットに視線を向ける。

「エリオット、会合中は騒ぎを表沙汰にするなと私は言っていたはずだが?」

「でもよ……」

「言い訳するな。短い期間でそれぐらいはできるだろ。しかも、クローバーの塔の職員がいる前で……後で私が咎められる」

「わ、悪かった……」

会話を拾えば色々と追求できる内容であったが、不機嫌な男の機嫌を更に下げようとは誰も思わなかった。

「あははっ、上司に怒られちゃったね。でも、大丈夫じゃないのかな?騒ぎの根源がクローバーの塔の職員である妹さんなんだから」

「違いますよ。エース様が格好良すぎるのが根源です!!」

「君の精神異常が諸悪だって」

「私の精神は正常ですよ。一昨日の人間ドックでもばっちり、パスです」

「やぶ医者だったのじゃないのかな?または測定不能とか。
その人間ドックって君のその盛りのついた雌犬みたいな性格とかけたわけじゃないよな?あはははっ」

彼の発言に端で見ていたブラッドとエリオットは流石にクリアも怒るだろうと思ったのだが、違った。

「言葉責めですか。どこかの空の下で詰られて喜んでいるペーター様のように変態じゃないですけど、どんどん罵ってくれて構いませんよ。エース様のためならドMだろうが、変態だろうがなってみせますから!!
さあ、どんどん罵ってください」

「っ………」

頬を紅潮させて迫り来るクリアにエースは口元をひきつらせて、一歩下がる。

「……騎士殿でも許容範囲を越えるんだな」

「俺、アリスがどんっ………なに偉いか理解したぜ。今までの理解じゃ、駄目だった」

アリスに変態ストーカー兎と罵られているペーターにたまに……そうたまに同情を寄せていたが、クリアの行動を見てエリオットは二度と同情しないと誓う。

「エース様……」

笑顔……そう天使のような笑顔でエースに一歩近づいて間合いを詰める。

騎士にしては珍しい、追いつめられる様。
いつもの無駄にさわやかな顔がやや焦り気味なのが気のせいではないだろう。

「うーん……君って俺のこと好きなんだろ?なら、俺のために半径五十キロ以内から消えてくれないかな?」

それでも口が減らないのがエース。距離を置こうと足を動かしながらもクリアを追い払おうと言葉を紡ぐ。

「エース様、ご存知でしょうか」

彼の言葉には返さずに全く別の話題にした。
クリアの笑顔は至福の笑みだが、悪魔がなぜだか裸足で逃げ出したくなるような笑顔だった。

「知らない。別に聞きたくもないぜ」

じりじり、と逃げて追われて近づいてきたのは壁。エースはそれを横目で見ながら、返事をする。

「ナポレオンの辞書に“不可能”って文字はないそうです。
そのように、私の辞書にも“エース様の前から消える”という言葉はありません。エース様の傍にいて、愛し続けることだけが私の全てです!!」

「それってただの落丁本じゃないの?あはははっ、いっそのこと頭の中を総入れ替えした方がいいぜ」

「エース様の手で私を染め直してくださいっ」

「嫌だねっ、と!!」

クリアが一気に間合いを詰めてきた所で、エースも真横に駆け出す。

「エース様、待ってください!!」

クリアが慌てて廊下の先へ駆けていくエースを手を伸ばして追うが、出だしで差を付けられてしまった為に虚しく空を掴んだ。

残された帽子屋ファミリーのNo.1とNo.2は我関せずとして会話の攻防戦をしながら走り去る二人を見ない。
彼らの間に沈黙が流れる。

「………」

「…………エリオット」

「なんだ?」

手に持った杖を手の平にスローテンポで打ち付けていたブラッドが沈黙を破った。
唯一無二の上司に話しかけられて、エリオットは視線を向けたが背の高い彼からでは丁度帽子の鍔で目が見えない。

「また巻き込まれないうちに撤収するぞ」

「りょーかい……」

肩を竦めたボスに、言葉に同感という意を込めて返事をした。




















「………エース、何してるの?」

「見てわからない?隠れてるんだ」

「だからって……」

アリスは盛大にため息をついて、今すぐエースがこの場から消えてくれるように願った。

「人の部屋にいないでくれない?あたしは女であんたは男なのよ」

ハチャメチャな会合が終わったばかりで疲れているアリスはまともにエースを相手にする気力はない。先程もペーターをなんとか、あしらって来たところだ。
ベッドに腰を落ち着けているエースを後目に、テーブルの上のトランクを閉じる。一応、隠してはいるが下着なども詰めているのだ。いくらエースは気にしない、或いは表にそのことを出さないと言っても彼女には恥じらいがある。

「そうだね。………もしかして、アリスは実は男だったとか?
アリス、酷いぜ!!俺のことを騙していたのか。うん、うん。男だからいつもの青い服を着ていたんだな」

「エース、あんたはまた勝手に――――」

「ほら、男が女装するときって極端な格好するときもあるし。
大丈夫、俺は偏見はないからさ。安心してフリルのたくさんついたワンピース着て良いぜ」

「人の話を聞いてよ、馬鹿!!」

手近に投げてもアリスにとって、支障のないものがない。仕方なく、どうせ履き替えるのだからと履いていた左足の靴を投げる。

「わっ、と……危ないな〜」

言葉の内容とは裏腹に、いとも簡単に受け止めたエース。
どうせなら漫画みたいに顔面に当たって欲しかったアリスは心の中で盛大に、舌打ちをする。

「女の子がそんなに殺気立った顔しないでくれって。あと舌打ちも」

「してないわ」

「してる。後者は心の中でやっているみたいだけど……」

「あんた、ナイトメア?」

「俺は夢魔さんみたいに覗き趣味はないぜ。そんなジメジメした趣味なんか俺の趣味じゃない」

ベッドから立ち上がると片足立ちでテーブルに手をついているアリスに近づく。
そして、迷うことなく片膝をついた。

「履かせてあげるよ」

「……自分で履けるのに」

わざわざ膝を折ってくれた相手に断るのも悪い気がして、エースに靴を履かせてもらうアリス。

投げられた靴という武器をわざわざ履かせるエースは、アリスにしてみれば優しさと強気ものの余裕と……戸惑いを混ぜたような感じだった。

「俺は夢魔さんみたいに人の心を覗いて、正気でいられるほど強くはないしね」

いつもの爽やかな笑顔。それなのにエースはいつもと違っていた。
ハートの国とは違っていた。

ユリウスがいないからだろうか。
そんな考えがすぐさま浮かんだが、立ち上がって窓の外を見るエースの横顔にすぐに沈む。

「アリス、外見てみなよ。夕陽で真っ赤だ。はははっ、世界の終わりみたいに真っ赤だから陛下はご機嫌だろうね」

夕陽に照らされた赤い騎士。

「赤と言えば……君は運命の赤い糸って信じる?」

ほら、小指の。
と、右手の小指だけを立ててアリスに見せる。

「……その糸はいつから出来て、いつ終わるだろうね」














エースを完全に見失ったクリアはクローバーの塔の正面玄関の石段の下から三段目に腰を下ろしている。
長くて座るのに支障を来す愛銃を膝に乗せ、その上に両手で頬杖をついている。

赤い夕日にクリアの長い陰が伸びていた。

琥珀色の瞳がぼんやり、とクローバーの塔の外の世界を映す。

「エース様は外なのかな……」

外では会合に集まっていた様々な勢力が各々の巣に戻るために動いている。
客や荷を乗せるために集められた馬車とそれを引く馬が夕闇に照らされて、出るのを今かと待ちかまえる。

地面を叩く蹄の音。

それに誘われたようにクリアは片足を伸ばす。
伸ばして、伸ばして爪先を地面に着けようとした。

外への第一歩、それが着けずにいる。ギリギリの動作。

昔はいとも簡単にしていたことが、今のクリアにはひどく重労働だった。

喉が渇いて、頭がぐらぐらする。
でも、まるで初めて酒を試した時のような甘美な誘惑がそこにあった。


――――もう随分とクローバーの塔から出ていないクリアには外の世界は甘美に見える。


地面に足が着いた。

ざわり……

甘美どころか、全身の産毛が逆立つような感覚。

足を着いた途端に馬達が怯えたように高く鳴いて、御者達の制止を聞かずに後退りする。
それはクリアを中心に半円を描くように広がった。

「っ……」

けれど異様なその光景も、音もクリアには届かなかった。

冷たい血液が体を駆けめぐるように戦慄が走る。恐怖で震えるどころか動けない。
それでも、何が怖いのかわからない。

「おいっ、クリア」

後ろからかけられた声にはっとして、足を慌てて戻す。
まるで悪戯がバレてしまった子供のように身を縮こまらせた。

「あんたは塔から出ちゃいけないんだろうが」

声をかけたのはエリオットだった。
眼孔を鋭くして、階段を下りて来た。その後ろからブラッドがのんびりとした歩調で続く。

「……ちょっと、足を着けただけですよ」

膝を抱えて、拗ねたように口をとがらして言い訳をした。

「ちょっとってな……」

「騎士殿は見つかったのかね、レディ」

ブラッドが呆れたようにクリア見下ろす。
そして、エリオットは彼の発言を苦虫を噛んだようにして聞いた。クリアの暴走スイッチを入れてしまう言葉があったからだ。
ブラッドにもそれがわからないわけではないのに、わざとらしく騎士というキーワードを強調して言いのける。

「聞いてください、ブラッド様!!エース様ってばピアス様を私に向かって突き飛ばしたんですよ。私、ネズミは嫌いなんですよ!!家をしばらく空けると勝手に住み着いてるし、物を取るし。だから躾のなっていない動物は嫌いです!!」

汚い。というよりもクリアはネズミの性質が嫌いなようだった。
一番近くにいたエリオットに詰め寄り、エースと出会ったときと同じようにまくし立てる。

「わかった、わかったから喚くな」

両手の平をクリアに向けて、エリオットは自分と彼女の間に距離を作った。

「万年筆、指輪、昔に浜辺で拾った綺麗な貝殻」

クリアは被害報告をするように、指折り数え上げる。

「全部が全部、ネズミの仕業じゃねえだろ」

「いいえ。会合中に銃を突きつけて丁寧にお伺い申し上げたところ白状しました。―――金仕立ての栞に、干しておいた下着」

「待て待て。最後は違うと思うぜ」

「そうでしょうか?」

エリオットはこいつは天然か。と心の中で軽く悪態を吐いた。

エリオットはクリアの生い立ちをよくは知らないが、知る限りクローバーの塔にずっといる。
彼が簡単に評価すると世間知らずの良き狙撃屋。

「そうだろ。他のネズミは知らねえけど、ピアスは綺麗なものしか興味がないと思うぜ」

「洗濯したてですよ」

「そういう“キレイ”じゃねえ。―――って、ブラッド。置いて帰らないでくれよ」

話にツッコミを入れていたエリオットだが、横を通り過ぎるブラッドには気付いた。

「その塔のお姫様のお相手をして差し上げろ、エリオット」

片手をあげて、振り返るブラッドの口元は笑っている。
ブラッドがクリアを興奮させるようなことを言ったのに、とエリオットは疑問に思ったがブラッドの次の行動を見て納得した。

ブラッドはもう大人しくなったもののまだ気が高ぶっている馬を撫でてから、馬車に乗り込む。

きっとクリアがまた“クローバーの塔から出よう”とするなら馬で帰るのを諦めなければならなかっただろう。そう、エリオットは予想した。

「私が塔のお姫様ならマフィアよりも騎士様がいいです!!」

「なら、塔の姫らしく引きこもっていてよ」

人並みはずれた跳躍でクリアの頭上を飛び越えるのは、この世界に唯一と言える騎士。

「あ、エース様!!」

塔の一部である階段から一歩だけ離れた場所にエースが居る。手を伸ばせば届く愛しい人に、クリアは迷わずに手を伸ばした。

しかし、掴みかけたコートはするりとクリアの手を避けて離れる。
代わりに伸ばされたのはエースの手。クリアに向かって伸ばされた。

「だーめっ」

とんっ……と二本の指先でクリアは額を小突かれた。
更に手を伸ばして――――足を外に踏み出してエースを捕まえようとしたクリアの動きが止まる。

「君は塔から出られないだろ」

「っ……」

爽やかな笑みで紡がれる言葉はあまりにもクリアにとって残酷だった。

「じゃあ、俺は行くから」

「………お気を付けて」

爽やかに笑うエースとは対称的にクリアは暗い顔で小さく手を振る。

「何、泣いてんだよ」

ぐしゃり、とエリオットの手がクリアの頭を撫でる。

「なんで、私だけ……っ」

人目をはばからずにクリアは泣き出す。でも、声は上げない。
悲しくて、悲しくて泣くという動作に気づいていない泣き方。




きっと、きっと少女は“外”の世界を知らない


塔の女は“外”の世界を夢見る


銃弾レディの世界を見ることができるのは――――



(泣くな!!俺が泣かしたみてえじゃねえか!!……おいっ、そこの保護者、勘違いすんな)

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