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■宵の月2

※R18

夜の時間帯が続いている。
月明かりが部屋にさしこみ、ベッドがギシギシ揺れている。

――ん……ぁ……。
言葉には出なくても、息づかいになって出てしまう。
「お姉さん、気持ち良い?」
ダムが私の足の間から顔を上げ、聞いてくる。
私は懸命に、首を左右に振った。

もう服なんて全て剥がされてしまった。自分を守るものは何もない。
――気持ち良いなんて……そんなこと……ん……。
「でも、ココはもっと欲しいみたいだけどね」
恥ずかしさに目を閉じると、より感覚が鋭敏になる。
他人の舌が、自分でもほとんど触れたことのない場所にもぐり込み、蹂躙する。
――ん……く……っ!
一点を舌で愛撫されたとき、身体に電流が流れたような感覚が走り。背がのけぞる。
すると、まるで考えていることが伝わったかのように、そこばかりを責められ、弄り
まわされる。逃れようにも両足をしっかりと押さえられ、動けない。
そして谷間の奥から、熱い何かが、蜜のように後から後からあふれてくる。
押さえようとしても止まらない。
――やだ……止めて……っ!
ピチャピチャと音がして、もがく。でもやっぱり動けない。
ワザと音を立てて舐められていると分かり、顔が真っ赤になった。
「カイお姉さん。兄弟にばっかり構わないでよ」
ディーの声がし、顔を彼に向けさせられた。
――ん……っ……。
少し荒く胸をつかまれ、上半身に意識が戻る。
涙でぼやける視界でディーを見る。
そうだ。相手はダムだけじゃない。そして、こんなのは間違っている。
でも目が合うと、ディーは優しく笑って、私にキスをした。
子どものするキスじゃ無い。唇をこじ開け、舌が中に入り込む。
――ん……ん……っ……。
苦しさにまた涙があふれた。逃れたくて、暴れたかった。
けど両手首を布で縛られ拘束されている。抵抗されないように、というよりは下手に
暴れて私がケガをしないように、というありがたいご配慮らしい。
「カイお姉さん、苦しい?ごめんね。
僕も兄弟に負けないよう、気持ち良くしてあげるから」
本当に申し訳無さそうに言うと、ディーは私の胸に手をのばしてきた。
縛られた両手で何とか胸を隠そうとしたけど、あえなく手を上げさせられ、触れられる。
しっかりと反応した先端を指でこすりながらディーは、
「お姉さん、感じてるんだね。僕じゃ無くて兄弟の方がいいの?
僕だって下だったらお姉さんを満足させられるのに……兄弟、変われよ!」
でもダムは無視して、私の足の間から離れない。
私は全身を熱くし、息をあえがせながら、何とか感じまいとする。
でも身体はそれを裏切り、熱を上げ、いやらしく腰を振らせ、蜜をあふれさせる。
そして涙のにじむ目で懇願する私にディーは、
「あ、そうだ」
と子どもらしい残酷な光をきらめかせた。


「ん……き、気持ち良い……ん……」
「兄弟!変われよ!もういいだろ?」
スローな調子をやや崩し、ダムが言う。さっきと逆だ。
変わるのはともかく終わってほしい。
でもディーは私の頭を離す様子もなく、奉仕を続けさせる。
そう。私はディーの××を口で奉仕させられている。
異常だ。こんなの、絶対に異常だ。でも逃れる方法が思いつかない。
「ん……お姉さん……歯は当てないで。ちょっと痛いから……ん……」
ペットを叱るように、軽く頭を叩かれる。
それで私も、なるべく舌だけで触れ、ぎこちなく奥まで頬張る。
口が疲れた。こんなもの、舐めたくない。
でも涙をこぼしても、ディーは許してくれない。
そしてダムの機嫌も悪くなるばかりだった。
「じゃあ、いいよ。僕もお姉さんで、もっと気持ち良くなるから」
――……?
ダムの声の響きに、ディー同様の残酷さを感じ、不安が胸をかすめた。
「……もういいよね。お姉さんもすごく濡れてるし、僕も……」
――……っ!!
ダムがズボンの前を緩めているのを見て、凍りついた。
「お姉さん、止めないでよ」
ディーに叩かれ、意識を戻される。見上げると青い瞳が、
「どうしても止めたいならいいけど……もっとひどいこと、させちゃうかもね」
背中がゾクッとする。
ディーの目は、あのときの目だ。
最初に会ったとき。私を愉しそうにメッタ斬りしたときの……。
恐怖にかられ、私は口での奉仕を再開する。
「ん……」
ディーの息づかいが再び荒くなったことにホッとしていると、

――っ!!

下半身に凄まじい痛みを感じ、危うく、本当に歯を立てるところだった。
痛い!足を抱えられ、何かが奥に入ろうとしている。引き裂こうとしている。
「お姉さん、痛い?女の人は最初は痛いっていうもんね。
でも、これは仕方ないって本に書いてあったよ。ごめんね……」
ダムは私の足を抱え、自分の××を押し当てて、すまなそうに言う。

でもその瞳の中に、痛がる私を観察し、悦んでいる光が確かにあった。


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