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■門番の恋人は無口・下

※R18

…………

――えーと……。
月明かりに照らされ、私は思う。
――何で、こんなことになってるんでしたっけ?
「んっ……」
そして下から突き上げられ、思わず声がもれる。
「……お姉さん、疲れた?」
私を見上げてくるのは、トゥイードル=ディー。
えーと、何も着ていない上半身が、とても精悍と申しますか何と言いますか。
「ん……っや……!」
「でも、止めてあげないからね。やっとお姉さんが声を出してくれたんだし」
「ん……あ……あっ、あ……ああ!」
再び揺さぶられ、突き上げられ、抑えようとしても甘い声が漏れてしまう。
「あ、ぁ……ダメ……や……っ」
「何がダメなの?お姉さん?」
背後から低くささやきかけられ、ゾクリとする。
ダムが後ろから私を抱きしめ、私のうなじにそっと口づけていた。
後ろから手を回され、胸の先端部を優しく愛撫され、
「ん……は……ぁ……」
「カイ、僕を見て……」
振り向かされ、ダムに、肩越しにキスをされる。
「ん……は……」
頭をかき抱く手は強く、逃さないと言わんばかりのキスに、息継ぎする暇もない。
唾液が口の端からこぼれ、汗ばんだ私の身体にしたたっていく。
「ん……んん……っ……」
「カイ……っカイお姉さん……」
「ん……!ん……ぁ……」
その間も責めは止まず、下から奥を穿たれるごとに、自分のものではないような声が
私の口から出た。気持ちいい。自分の中が二人でいっぱいになり、潤っていく。
「あっあっ……あぁっ……!」
ダムから顔を離し、ディーに向き合う。
そしてこみあげる衝動のまま腰を動かした。
「……あ、ああっ!!」
熱い吐息を吐いてディーに覆い被さり、キスを求める。
「ん……大好き……カイ……っ!」
舌の絡み合う音、さらに硬さを増した何かに、より深く貫かれる感覚。
「お姉さん……僕だって……!」
ちくっと背中が痛い。ダムが背中にちょっと歯を立てたみたいだ。
後ろから回された手は形が変わるくらい、私の胸を強く愛撫する。
ちょっと乱暴で痛い。でも気持ちいい。熱くて、熱くて仕方ない。
大好きな二人に挟まれ、奥から溢れて溢れてたまらない。
結合した箇所から、ぐちゅぐちゅと卑猥な音が漏れた。
「もっと……もっと……二人が、欲しいです……おね……がい……っ……」
自分でも何を言っているか分からない。気持ちよすぎるのがダメなんだと思う。
「もっと……もっといじめて……下さい……!」
泣きながら懇願すると、前と後ろの責めはさらに激しくなる。
「お姉さん……大好き……」
「愛してる……っ!」
いっそう激しく揺さぶられ、何も考えられない。
視界がどんどん不明瞭に、快感だけで全てが満たされている。
そして、ついに限界に達したのか、ディーが、
「カイ……っもう……」
「あ……ああっ……やあ……――――っ!」
内側に熱い迸りを感じた瞬間、私の頭も真っ白になった。

「あ……はあ……ああ……」
私は絶頂の快感にガクガクしながら、ディーが内で出し切るのを待った。
「お姉さん……」
「大好き……」
頬を撫でてくれる手が愛おしい。
ディーと私と、どちらともなく目が合い、微笑みあい、顔を近づける。
そして優しいキスをした。
「ん……」
ゆっくりと結合を解くと、ディーが少し名残惜しげに手伝ってくれた。
そして気だるい疲労感とともにディーの身体に倒れ込もうとし……
「カイお姉さん」
「ん……」
背後から、少し苛立ったように名を呼ばれ、私は微笑んで振り向いた。
そしてまた唇を強く重ねられた。
「……ん……」
なだめるように背を撫でると、ダムは身体を強く押しつけられる。
まだ熱く濡れている場所に、硬くなった×××をこすりつけられ、新しい快感に
小さくあえいだ。次は彼の番だ。
「……お姉さん、大丈夫?」
「ええ」
ベッドにうつぶせに押しつけられながら、ダムに答える。
……実際はあまり大丈夫でもないのですが。
まあ言ったところで強行されるのは、経験済みですしねえ。
それに、熱い××をあてがわれ、自分の中の何かが期待に震え出すのが分かる。
「良かった……行くよ」
「……っ!あ……ああ……っ」
後ろから熱い塊に貫かれ、私の喉から雌の声が出た。
「あのさ、お姉さん」
唇に何か感じたかと思ったら、ディーの顔が目の前にある。
「兄弟の後……いいかな。お姉さんと一回で終わりなんて、我慢出来ないから……」
彼は決まり悪そうな笑みを浮かべて、私にまたキス。
……まあ拒否っても押し切られるんでしょうが。
しかしディーが、一回じゃ収まらないなら、双子であるダムもそうなんでしょう。
というか絶対にそうなる。

……今夜、ちゃんと眠れますかねえ。

二人の恋人を持つ、余所者の少女カイ。
目下の悩みは睡眠時間の確保です。

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