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■眠りネズミの時間5

「――っ!!」
逃げる間もなく、逆に股間に顔を埋められる。幼い×××を口に含まれ、嫌がる間も
なく愛撫される。といっても、相変わらずひたすら舐め続けられるだけだ。
ネズミに足をしっかり固定され、閉じることも出来ない。もう耐えるしかない。
「ん……ぅ……」
……騎士との情事に備え、禁欲していたことが災いした。
喉から変に艶めいた声が出、刺激を求め、腰が動いてしまう。ネズミは心得ている
かのように、一番刺激してほしい部分を集中的に攻め、ユリウスの先走りも音を立てて呑み込む。
「ん……あ…………」
熱の行き場がなく、後ろに倒れ、シーツをつかむ。
愛撫はひたすら続き、二人の荒い息づかいがネズミの巣に響く。
「あ……あ……っ!」
やがて、ユリウスは耐え切れずに放ってしまった。眠りネズミは笑って飲み干す。
慣れた様子で先端から根元まで舌を這わせ、きれいに舐め取った。
「ふふ。可愛いね。何もかも可愛い」
しかしユリウスは、ネズミのモノが再び起ち始めているのを目にする。
「それじゃ、そろそろ……あれ、どうしたの?」
――ここから先は絶対にごめんだ!
先ほどの覚悟を忘れ、何とか逃げられないか弱っている身体で暴れだした。
「ど、どうしたの?怖いの?大丈夫だよ。いい香油だって使うし……」
押さえつけるネズミの力は強い。それでも暴れていると、
「仕方ないな。ちょっと痛いけど、君が暴れると俺も君も
もっと痛くなるから、これくらい我慢してね」
どこから取り出したのか、ネズミの手には縄があった。
――ち、ちょっと待てっ!
そういえば、このネズミは必要に応じて拷問も行うのだった。
騎士も大概変態だったが、さすがにこちら方面には手を出して来なかった。
暴れる獲物に慣れているらしいネズミは、驚くほど手際よくユリウスの身体に
縄を回す。そして、うつぶせ状態のまま、上半身を後ろ手に縛られた。
両足の縄はベッドの支柱につながれ、無理やり足を開かされる形になってしまう。
大きく開かされた下半身に視線が注がれているのを感じ、羞恥に顔が赤くなる。
「うん、これですっごく可愛くなったよ」
もがこうにも完璧に拘束されている。
上半身の縄も上側の支柱に繋がれているため身動き一つかなわない。
「あれ?……ふふ。君が喜んでくれて、俺も嬉しいよ」
――は?何を……んっ!!
ネズミに後ろから握られ、嫌でも気づかされる。
ユリウスのモノはすっかり硬くなり、汁をポタポタこぼしていた。
――違う、そんな趣味はない。興奮しては……。
内心で必死に否定するユリウスに気づかず、ネズミは香油を手に広げていた。
「ユリウス、もう少し待っててね。すぐにもっと気持ちよくなるから」
「ん……っ!んん……」
ぬめる感触と共に後ろの口に指が入れられる。痛みとともに期待で入り口がヒクついた。
――だが、今の私は身体が小さくなっているのに……ん……
指が増やされ、のけぞってしまう。刺激だけでイキそうになり、
「あ……ダメ、ダメだよ。すぐ挿れてあげるから、もう少しだけ我慢して、ね?」
なだめるように言われ、腰をつかまれる。
入り口に汁を零す先端を押し付けられ、
「――――っ!!」
激痛で頭が空白になる。いつもの比ではない。やはり小さな身体では無理がある。
涙がにじみ、必死で首を振るが、
「ユリウス、すごくいい……暖かくて……気持ちいい」
ネズミは自分の快感の方に集中し、動き出した。
「ん……ぁ……ぁ……」
後ろから圧し掛かられ、手を回され、痛みで萎えかけたモノを強く握られる。
「あ……あ……」
激しく扱かれ、再びモノが起ちあがり、汁がネズミの手に流れる。
「はあ……はあ……すごくいいよ……」
その間もネズミは激しく腰を動かしていく。
丹念に塗りこまれた香油と内に出される液体が絡み合い、傷みは徐々に遠ざかり、
次第に快感が強くなっていく。
内壁をこする生々しい感触。身体が小さくなっている分、感覚もよりリアルで、
縛られていることさえ、興奮を高める材料になる。
「ユリウス……ユリウス、大好き……」
顔無しの子供と思われ、気まぐれにつけられた名前のはずなのに、本当に自分の
名前を呼ばれているような気分になってくる。
ネズミのモノは、内で限界寸前で、それはユリウスも同様だ。
「ユリウス……」
一際腰を引かれ、次の瞬間、強く突き上げられる。
「――――っ……」
頭の中が白く弾け、ユリウスはのけぞって達した。
次いで内にほとばしる慣れた感触と、圧し掛かるネズミの体重。
荒い息だけを耳元に聞きながら、ユリウスは疲労と解放感で気が遠くなっていった。

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