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■トカゲと子犬のゲーム3

※R18

冷たい陽光差しこむ廃倉庫に、泣き声が反響する。
「……ぅ……うう……」
「使えねえな。ほら、もっと深く咥えられるだろ。動かすだけじゃねえ。
ちゃんと舌を使ってしゃ×れよ。歯を立てたら殺すぞ」
そうは言われても、咥えきれるものではない。しかし帰りたい一心で、
エースは相手の××を咥え、何とか相手の要求を満たそうと必死だった。
廃倉庫の床に座ったトカゲの前に、跪くようにして奉仕する。
こちらの身体は廃倉庫の床に引き倒され、殴られ、傷だらけだ。
トカゲの要求で服を全て脱がされていて、素肌に風が冷たい。
身を隠すものがないことで、さらに心細くなる。
「そうだ。悪くねえ。やり方を覚えておけよ。時計屋も喜ぶぜ」
考えを見透かされたように養い親のことを出され、トカゲを見上げる。
トカゲはエースの頭を撫でながら、
「おまえ、時計屋に惚れてるんだろう?ガキだが素質は悪くねえ。
身体を使ってモノにしちまえよ」
「……っ!」
養い親と養い親への思いを侮辱され、顔を離そうとする。だがその前に、
「休んでんじゃねえよ。帰れなくなるぞ」
抜けるくらい強く髪を引っ張られた。
「……っ!」
目の前の男が場の主導権を握っていることを思い出させられ、怒りに
身体を震わせながら、舌を動かした。苦しい。口が疲れた。
唾液が口の端からこぼれ、気持ち悪い。だがトカゲの手がこちらの頭を
押さえていて、逃げられない。
「……ん……」
トカゲの声に熱がこもる。
口の中の××は必死に咥えるうちに熱く成長する。舌先に何とも言えない
味を感じ、嫌悪感を抱くが、今さら止めることは出来なかった。
「……ガキのくせに……」
やがてトカゲが小さく吐き捨てるのが聞こえた。
「……っ!!」
口の圧迫感が失せたかと思うと、裸の背に痛みが走る。
再び天井を見、突き飛ばされたのだと気づいた。
「何を……っ」
「時計屋のところに帰りたいんだろう?なら大人しくしてろ」
トカゲが上着を脱ぐ。そしてまた覆いかぶさり、抱きしめてきた。
「……ぅ……ん……っ」
性急な手つきで身体をまさぐられ、胸を舌で愛撫される。
「い、痛い……っ」
敏感な箇所に歯を少し立てられ、声を出すと、そっとキスをされる。
だが汚れた唇に触れ、口内の傷を舐める仕草はさっきと違う。
同時に冷たい身体に、熱が……。
「ん……――……っ!」
自分の下半身にトカゲの××を直接押しつけられていた。
「ダメ……やめ……」
言いかけて止まる。素直にしていなければ、と思う。
「良い子だ……」
低く囁かれ、キスをされた。
「……っ!」
そのとき、ゾクリと背筋を何かが走る。嫌悪や恐怖では無い。
もっと別の何かが……。
トカゲはしつこく下半身を押しつけ、キスを続け、胸を、全身を優しく愛撫する。
「ん……ぅ……ん……」
激しく動いたわけでもないのに、息が少し乱れた。
身体の奥から、何かむずむずするものが湧き上がり、気まずくて身体を
動かす。トカゲはエースの唇を舐め、楽しそうに、
「へえ。ガキのくせに、いっちょ前に感じてるのか?」
トカゲがさらに下半身を擦りつける。それだけなのにビクッと身体が
反り、さらに身体が熱くなっていく。
「何?し、知らない……分からない、よ……」
「時計屋は何も教えなかったのか?男所帯に手頃なガキがいるんだ。
墓守どもと寝たことはあるんだろう?」
「そ、そんなこと、あるわけないだろ!」
「本気にするなよ。ガキだな」
「……く……ぅ……――!」
トカゲが身体を離し、こちらの××に手をそえ、扱きだした。
「っ!!……や、止め……ダメ……」
「何がダメだ。反応してるじゃねえか」
確かに強引な動きに反応し、自分の××は育っている。
「やだ……ダメ、だって……」
手をのばし、トカゲを止めようとするが、ビクともしない。
「本当に、止めてよ……」
息が荒い。触れられている箇所が熱くなり、だんだん何が何なのか
分からなくなっていく。
「トカゲさん……このまま、じゃ……」
人前で達してしまう。羞恥に逃げ出してしまいたいが、押さえつけられて
いては、それも叶わない。トカゲは涼しい顔で、
「ん?イキそうか?」
「……っ!!」
さらに緩急つけて強く扱かれ、達しそうになって押さえる。
「本当に、離して……ダメ……トカ……」
「イキたいならイケよ。俺の目の前で。見ていてやるから」
「……この……っ……」
カッと赤くなり、憎悪をこめて睨むが通じない。
「ん……んん……!!」
唇を塞がれる。かき抱かれ、素肌が触れる。
嫌悪すべきなのに、そうされればされるほど、もっと触れてほしい、キスを
してほしいとどこかで思ってしまう。
「トカゲ……さ……」
「……ガキのくせに、そんな顔しやがって……」
鏡がないので、今自分がどんな顔か分からない。
だがトカゲの愛撫は心もち優しくなっていた。エースの反応を見ながら
強さを変え、さらに反応を引き出そうと肌を滑る。
「あ……ダメ……もう……」
先走りのもので、トカゲの手をケガしているのが分かってしまう。
羞恥と全身を襲う熱さの板挟みになり、どうすればいいか分からない。
「……――……っ」
そして視界が白くなり、解放された。
「ガキ……」
やっと手を離したトカゲに言われ、頬が紅潮する。
「さてと……」
そう言ってトカゲがエースの足を抱える。
エースはギョッとして、
「と、トカゲさん……約束が違うよ。素直にしてたら帰してくれるって……」
「『帰してもいい』と言っただけだ。必ず止めるとは言ってない」
「……そんな……ひどいよっ」
ショックと憤りでトカゲを見上げると、
「それに痛い目をみないと、躾にならねえだろ?」
そう言ってトカゲは底意地悪く笑った。

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