続き→ トップへ 短編目次 ■引きこもりと理不尽な季節4 ※R18 「ん……ぁ……」 暗く陰鬱な監獄に、卑猥な声が続く。 何がどうなっているのか未だに分からない。頭の中が混乱と羞恥と疑問で不明瞭に なり、結果として与えられる快感にただすがりつく。 「あ……ん……」 「ほら、ユリウス。俺にするみたいに、ジョーカーにもしてやれよ」 「ん、ん……」 そうは言われても片手を拘束され、部下に足を抱えられて、という苦しい姿勢での 奉仕だ。いつも通りと行くわけがない。 何とか片肘をつき、自由になる方の手と、口を動かして、何とか奥深くに咥えこむ。 「ん……く……と、時計屋……」 ズボンをゆるめ、前を出したジョーカーは、ユリウスに奉仕をさせながら、歯を食い しばり、八つ当たりのようにユリウスの長い髪を乱暴につかむ。 「……っ……」 「あはは。やっぱりケンカは良くないよな。なあ、ユリウス?」 答えようがない。エースも分かっているのかユリウスの足を抱え、結合を深くする。 揺さぶられ、起ちあがった××を扱かれ、そのたびに思考力が失われていく。 好きでも無い二人の男に苛まれながら、ユリウスの××も確実に反応していた。 「……ん……」 三人の喘ぎ声と、ときどき不快な笑い声が響く。 もしかすると笑っているのは監獄の玩具たちかもしれない。 もがきすぎて、手錠が手首にすり傷を作る。わずかににじみ出た赤をすくって舌に 乗せ、ジョーカーは切なげに顔をゆがめる。 先走りと唾液が混じりあい、口から零れ落ちる。 口の中の奴の××も、そろそろ限界なようだった。 「時計屋……もう……」 構えた瞬間、口内に大量に放たれる。 「……っ!」 嫌悪と暗い満足感を半々に、ぬめる手と舌先で最後まで促し、喉を上下させた。 「はあ……はあ……」 所長の帽子が床に落ちるが、彼は頓着せず、ユリウスの髪をつかみ、軽く腰を前後 させ……ゆっくりと引き抜いた。白い糸がだらりと引き、床と彼の制服を汚す。 そしてジョーカーは荒く呼吸を整えながら、身をかがめてユリウスの顔に手を添え、 そっと唇を重ねた。 「……っ!」 まだ全て飲みきっていない。さすがに予想外でユリウスも目を丸くする。 「よせ、まだ口の中に残って……」 少し力がゆるんだ隙に顔を背け、離れようとしたが、 「かまわねえ。させてくれ」 そう言ってジョーカーはユリウスの頬に手を当てて、自分の方に向かせ、もう一度 唇を重ねた。ためらわずに舌を絡め、髪を優しく撫でる。 「あはは。ジョーカーとユリウスって、くっついたら、うっとうしくて斬りたくなる くらい、ラブラブなカップルになりそうだよな」 薄ら寒い言葉を使い、エースが戯れ言を言ってくる。 「そんなことが……あるわけ……ぅっ……」 何かを刺激されたのか、エースの××が硬さを増し、さらに奥を貫いてくる。 「……ん……く……っ」 ジョーカーとの口づけどころではなくなり、ユリウスは苦痛と快感を相半ばに、 うめいた。上と下の口から汁が零れ、石畳に吸い込まれていく。 この場において一番格下のカードが、場の空気を支配している。 休むことなくユリウスを責め苛む男は、笑顔のまま、律動を速めていった。 「エース……エース……」 快感で何も分からない。ユリウスはみっともなく喘いだ。 汗が流れる。片手を手錠で拘束され、別の男に奉仕させられ、そして見られている。 ありえない状況の全てが熱を高めさせ、理性を奪っていく。 傷が癒えていないらしいジョーカーは床に座りユリウスの頭を撫で、ただ見ている。 「あ……エース……ぅ……」 どれくらい経っただろうか。 「ジョーカー、もう少し、待っててくれよ……次は……ん……」 「…………っ」 ひときわ強く貫かれた瞬間に、もしかすると声を上げたかもしれない。 気がつくと監獄の床にまた白い物が放たれ、自分自身の後ろにも不快極まりない ××を出されたと気づく。 「……はあ……はあ……」 大きく胸を動かし、何とか呼吸を整える。熱が去り、少しずつ理性が帰還する。 そして自称恋人はというと、ユリウスを圧迫する××をやっと出し、 「ユリウス、ちょっと頼むぜ」 「は……?……っ!」 瞬間、生温かい××を顔に出される。最高の不快感に憎悪が増した。 「おい、処刑人!」 「貴様……何を……っ!」 なぜか怒っているジョーカーはさておき、ユリウスは服のそでで、急いで顔を拭き ながらエースに怒鳴った。 が、エースは堪えた様子もなく勝手にユリウスの服のすそで、自分の××をぬぐい、 「え?だって、これならジョーカーがもうキス出来ないだろ?」 「…………てめえ……」 ジョーカーからどす黒い殺意の空気が放たれる。けれどエースは予測していたように 「じゃ、ジョーカー。お次どうぞ。俺は邪魔せず見守ってるから心配しないでくれ」 ……黒い空気が収束していく。 「……いつか、××するからな。処刑人」 エースは爽やかに笑っただけだった。 ――引きこもっていたい。 まだ終わっていないと気づき、ユリウスはそれだけを思った。 そしてジョーカーが傷を押して場所を移動し、ユリウスの後ろに、十分に硬くなった ××を押しつける。 強引に貫かれる瞬間、この場にまともな奴はいない、ということだけユリウスは理解した。 4/5 続き→ トップへ 短編目次 |