続き→ トップへ 目次

■爬虫類の情事

※R18

「そうだな。すまない……」
そうしてユリウスのズボンのベルトをゆっくりと外し、下着ごとずり下ろした。
そこまではいつも通りだったが……
「お、おい、トカゲ!?」
グレイがユリウスの前にしゃがむ。
「こちらの方は見よう見まねで自信はないが、歯だけは立てないから安心してくれ」
言うなり、やわらかい粘膜に自分のモノが包まれ、ユリウスは声を上げた。
「トカゲ……止めろ……そんなことまで……あ……っ!」
何とか腰を引き、逃げようとするが、グレイは構わずユリウスのモノを口に含み、
舌を動かした。首を振り、必死で耐えるが、快感に頭が真っ白になる。
かなり久しい感覚にユリウスはあっけなく陥落した。
「あ……トカゲ……ん……」

髪が乱れ、息が荒い。いくら抑えようとしても先走りの汁があふれてくる。
グレイはそれを根元まで丁寧に舐めとり、少し口をぬぐうと、
「今までは女にさせていたからな。やはりやる側では上手く行かないものだ。
悦ぶフリをしてくれて感謝する。今度、俺に実施で教えてくれ、時計屋」
「何なら今教えてやろうか?その方が早く終わりそうだ」
荒い息を抑えてジロリと睨むと、グレイは笑い、
「ぜひとも、そうしてほしいところだが……ダメだな」
そしてユリウスはベッドに押し倒される。
グレイはユリウスの上に馬乗りになり、自身のシャツのボタンを外していった。
そして十分に硬くなったユリウスのモノに手をそえ、軽く扱く。
「ん……やめ……っ……」
「実施はこの次の機会にしよう。おまえの方が辛そうだからな」
そう言って笑った。

…………

「はあ、あ……トカゲ……」
腕を動かすことが出来ず、ユリウスはただグレイの責めを受けるしか出来ない。
グレイはユリウスの腰を抱え、容赦なく揺さぶり、たまった欲望を打ちつける。
「はあ……はあ……」
慣らされた内壁に何度も何度も奥深くまで叩きつけられ、そのたびにイキそうに
なるのを必死にこらえる。そのつど、縛られ、動かない両手に歯がみした。
「トカゲ……頼むから、両手を自由にしてくれ……」
「ダメだ。そうなったら、お前が苦しいだろう?」
「そんな、ことは……」
「いいんだ。俺に全て任せろ。おまえは何も考えなくていい」
「……爬虫類の思考は……ぅ……理解、出来ない……」
あえぎながら、それだけ毒づくと、グレイは笑い、
「冷血動物は適応力が高いからな」
同意するように、首筋の蜥蜴が尻尾を振った気がした。
「だが、お前が乗り気だというのなら……」
「おい……!?」
ふいに引き抜かれ、グレイの体重が消える。抗議しそうになって慌てて口を閉じた。
だがすぐに腕を引かれ、身体を引き起こされた。
気がつくと自分がグレイの上に馬乗りになる形になっている。
沈みそうになる身体を慌てて支え、耐えながら、
「おい、まさか……」
「すぐ終わる。少しだけだ」
「あ……っ……待て……」
重量のあるナイフを日常生活で全身に装備するだけあって、両手の力だけで軽々と
ユリウスの腰を抱くと、ゆっくりと自分の上に沈めていく。
「あ……っ……」
自分の体重で深みが増し、ユリウスは痛みと快感に声を上げ、汗を流した。
「トカゲ……ぅ……」
「動くぞ、時計屋」
言うなり下から強引に突き上げられた。
「あ……止め……」
下から何度も貫かれ、つながった部分からはグレイ自身の体液があふれる。
それを潤滑油に、さらに奥へ奥へと侵入される。
痛みが薄れると後は悦楽だけが残った。
「はあ、はあ……っ」
気がつくとユリウスも積極的に腰を動かし、グレイを助けていた。


「あ……はあ……ああ……」
汗が流れ、グレイの引き締まった身体に落ちる。互いに限界が近い。
グレイはさらに激しく揺さぶり、ユリウスも恥も外聞も捨てて腰を動かし続ける。
「はあ……時計屋……時計屋……」
「トカゲ……〜〜っ」
背筋を快感が突き抜け、欲望の塊をグレイの腹の上に吐き出す。
それに煽られたように、グレイもユリウスの中で白濁したものを放った。
「はあ、ああ……」
ユリウスはグレイに支えられるように何とか身体を引き抜き、彼の上に倒れ込んだ。
「時計屋……」
グレイはそれを支え、強く抱きしめ、唇を重ねた。

3/7

続き→

トップへ 目次


- ナノ -