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■怒らせた話5

※R18

「グレイ……ん……や……ダメです……!」
私はベッドの上で、身をよじって逃れようとした。
けど、グレイの手がスカートのひだの上から触れてくる。
布越しに下半身を愛撫され、ダメだと思いつつも身体が熱くなる。
「ほら、胸を隠さないで。俺によく見えるように……」
「だ、だめ……」
両腕を頭上でまとめて押さえつけられ、グレイの別の手が胸のドレス地を下げる。
もともと露出度の高かった上半身部分は胸を露出させられ、脱いだも同然になった。
「やあ…あ……あぁ……っ」
恥ずかしさでカッと身体が熱くなった。
でもグレイは舌で胸を愛撫しながら、手をまた下半身に伸ばし、愛撫を再開する。
でも直には触れず、スカートのひだを指に絡めながら、ドレスと私を穢していった。

下半身への愛撫が続く。
「はあ……ん……や……」
直接触れてほしい。でも言えるはずが無い。
もどかしい思いは身体の反応となって、勝手に溢れ出てきた。
グレイはスカートのすそを持ち上げ、ドレスの下の『反応』を『確認』する。
「抵抗する割によく濡れているな。もう下まで染みて……ほら、分かるか?
ナノ。すそまで、じっとりと体液を吸って、今にも雫を垂らしそうだ」
下着の上からぐっしょり濡れた箇所に指を沈められ、腰がはねた。
「だめ……やめ……!!」
「止めていいのか?こんなになっているのに」
愛撫していた指を、無理やり口にねじこまれた。
「ん……ん……っ」
私は目に涙をにじませながら、指をしゃぶった。
「良い子だ……ナノ。興奮しているだろう?」
「え……?」
「帽子屋の贈ったドレスを着て、俺に無理やり抱かれるのは」
「……っ!」
露骨な言葉に顔が真っ赤になる。ち、違う……私は……興奮してるわけじゃ……。
「言ってみなさい。ナノ。気持ち良いだろう?」
指を奥深くに沈められ、スカートをさらにまくられる。
なのに下半身を晒す羞恥心は倍増するばかり。
「ナノ。やはり、いつもより欲情しているようだな」
下着をゆっくりと下ろしながらグレイが言う。
「違います……違います、グレイ!!」
首を振るけど、両膝をとらえられ、さらに足を開かされる。
「ん……っ」
視線が一点に注がれるのを感じ、全身が熱い。
見られたくない。なのにもっと見て欲しくてたまらない。
「こんなに反応して……ナノ……くそ……っ」
耐えきれない、というようにグレイが前を緩めるのが分かる。
「グレイ……なら、私も全部脱いで……」
と、ドレスに手をかけようとする。けど、
「ダメだ」
先にグレイに覆いかぶさられた。

唇にもう一度キスをされ、腰を抱えられる。
グレイは、すでに十分猛った××を私の濡れた場所に押し当て、
「帽子屋の選んだドレスを着た君を……手に入れたい」
そう言って、私を最奥まで貫いた。



時間帯がいつ変わったのか。夜になり、明かりをつけないプレハブ小屋には月の光が
さしこんでいる。そしてベッドの上では、トカゲと半裸の少女が絡み合っている。
「ナノ、愛してる……っ……」
「あ、や、あ、ああ……っあ、あん……」
露出させられ、引き裂かれ、もうお腹のあたりしか覆っていないドレスに包まれている。
全身が熱い。何度も貫かれ、突き上げられ、快感に身悶えた。
結合は深く、最奥に熱さを感じる。秘部がさらに熱く、潤っていった。
抉られるたびに卑猥な音が響き、私はみっともなく腰を振って、ねだっていた。
「グレイ、もっと、もっと……っ」
「好きだ、ナノ、君を……っ……」
露出した胸を貪りながら、トカゲの補佐官は腰を休めることなく責め続ける。
私も肩に手を回し、キスを求めながら、自己嫌悪と背徳感とにうめいた。
「き、気持ち良いです、グレイ……もっと、もっといじめて……××して……」
「ナノ……っ」
耳元にかかる息が熱い。月明かりをうつす黄色の瞳は金に転じる。
そしてグレイは、荒い息で、
「ナノ。帽子屋と俺と、どちらがいい?」
欲望を人質に取られ、私は迷わなかった。
「グレイです……っ!グレイが……や、ああっ!ダメ、あ、いや……もっと……!」
媚びて名を呼んだ瞬間に、内を責め続ける××がさらに硬さを増し、奥を抉る。
私はただ悦びに喘いだ。
「本当に、君という女は……っ……」
耐えきれないのか、グレイは私の足をさらに開かせ、狂ったように打ちつけた。
「や、ああ、あん……ああっ……!……」
激しすぎる動きに翻弄され、声を上げて叫びながら、私はドレスをつかんで泣いた。
「ああ、グレイ……もっと……ああ、すごい……やあ、あ……」
「好きだ。君が、どんな女だろうと、必ず、俺は……君を、手に――」
そして最奥に突き上げられた瞬間に何かが頭の中で弾ける。
「あ、ああ……――――っ!!」
声を上げて真っ白に達した。
「……んっ……」
一呼吸遅れて、グレイがゆっくりと彼自身を、外に出す。
「ん……はあ……はあ……」
そして彼が出した瞬間に……ええと、生温く白い××が私の下半身、そしてドレスに
ほとばしり……ローズピンクのドレスを、さらに卑猥なものにしてしまう。
「グレイ……」
私の声に混じるのは、快感か呆れか。

そして私は、全て出し切り、かすかに身を震わせるグレイの前にひざまずく。
もしかすると、これ以上ドレスを穢されることに罪悪感があったのかもしれない。
グレイは私の目的を悟り、ギョッとしたようだった。
「ナノ……っ!そんなことはしなくていい……」
私が彼の××を口に含み、残滓を舐め始めると、慌てて私を離そうとした。
「ん……ん……」
でも丁寧に清めていくと、快感に負けたのか、グレイの抵抗が止まる。
制止する代わりに、私の髪を、耳を撫でる手。
耳くすぐったい。止めてー。
「……く……っ」
最後まで舐め取ると、私は口を離し、グレイを上目づかいで見上げ、笑う。
「グレイ、もうこんなことはダメですよ?」
引き裂かれたドレスをまとい、白く汚された身体で。
「本当に、君という子は……」
さっきと似たようなことを言い、苦笑するグレイ。
そして、私の頭を撫でながらしみじみと言う。
「役持ちどもが君に夢中になるわけだ。こんな清楚な子なのに……」
え……私を清らかと思ってるのは、多分この世界であなた一人ですよ?
そしてグレイは私を抱き寄せ、ためらいなく私にキスをした。
「まだ、いいだろう?」
耳元で低くささやいた。
「よくないです」
熱も冷めた私は、キッパリと拒否しましたが、
「まだドレスを穢し足りない。すまないな……」
と、グレイはまた私をベッドに押し倒した。
「ちょ、ちょっとグレイ!!……ん……っ」
抗議の声は、キスで封じられました……。

…………

はいはい、回想シーン終了ー。

「……無理やりです」
いちおうブラッドに言ってみました。
「その割に、君が抵抗する声や、泣き叫ぶ声は聞こえなかったと、近隣の住民が証言
しているが。むしろその逆に――」
ブラッドの糾弾はとつとつと続く。
嗚呼、うっすいプレハブ小屋と、マフィアに屈するご近所。
もう村八分にされようと、回覧板、回してやんねー。

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