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■たのしいおにごっこ7

※R18

ソファの上で大きく開かされ、じっと観察される。
恥ずかしくて仕方ない。
「や、やだ……見ないで下さい……」
だけどフッと笑われる気配。
「そうか?見られて興奮しているようだがな。よく濡れてヒクついて……」
「ん……っ!」
いやらしくぬめる場所を軽く撫でられ、声が出る。
ユリウスは優しく笑い、こちらに身体をかがめ、キスをしてくれた。
「……んっ!」
一番触れてほしい場所をまさぐられる。
音を立てて愛液のあふれる場所をかき回され、快感で背が跳ねた。
「あん……やあ……っ!」
×××に緩やかに指を沈められ、緩慢に出し入れされる。
「やだ、ダメです……あ、ああ……」
そのたびに私は首を左右に振って、あられもない声を出した。
「やれやれ。慣らす間くらい我慢しろ。そこまで私が欲しいか?」
ユリウスはため息をついて起き上がり、また大きく足を開かされた。
ユリウスは、自身もコートを脱ぎながらもう一度私に言った。
「ナノ、私が欲しいか?」
「ほ、ほしい、です……」
他に応えようがない。
潤んだ目で冷静なユリウスを見上げる。時計屋はやっとニヤッと笑い、
「何が欲しい?何をして欲しいんだ。大きな声で言って見ろ」
……この×××××が。ありとあらゆる罵倒の言葉が浮かぶけど、出たのは、
「ゆ、ユリウスの……××××な×××××で、いじめて、ほしい、です……」
泣きそうな声だった。目を伏せ、恥じらいに身体を震わせて言う。
もうユリウスから返答はない。彼自身も半裸になると、こちらの足を抱えた。
そして限界まで育ちきった熱い×××××を、こちらの秘部に押し当てる。
「早く……もう我慢出来ない……!」
「ナノ……っ」
彼も耐えきれなかったようだ。大きくて硬い××が、一気に押し入ってきた。

…………

目に入るのは、少し汗ばんだユリウス。それしか目に入らない。
「ナノ、ナノ……」
こちらの名前を何度も呼び、痛いくらいにかき抱いてくる。
私も貫かれるたび、イッてしまいそうになりながら、必死で抑え、ユリウスの名を
呼び、舌を絡めて、激しい責めに耐える。
ぐちゅぐちゅと、淫猥な音がどんどん大きく、いやらしく響いた。
「……ああ、イッちゃう、ダメ……」
おかしくなるくらい最奥まで貫かれ、頭がおかしくなりそうだ。
絶頂を抑えるのに必死で涙がこぼれた。
「ナノ、もう少しだけ我慢を……私も……」
我を忘れたように激しく私を征服しながら、涙を舐め取ってくれる。
「ああ、ああ、やあ、気持ち、良い……ダメ……やぁ!」
気持ち良い。他に何も考えられない。
ついていけないくらいに揺さぶられ、自分の中がユリウスだけになっていく。
「ナノ……っ」
強く名を呼ばれ激しく突き上げられ、それで限界だった。
「あ、あああ、やあ……っ!!」
頭が真っ白になる。私は声を上げて達し、ソファに沈み込んだ。
直後に、内に大量に何かを放たれ、ユリウスがもう一度私を強く抱きしめる。
「すごく……すごく、気持ち良かったです……」
汗ばみ、絶頂の快感に喘ぎながら、それだけをやっと伝えた。
「ああ、私もだ。ナノ……愛してる……」
ユリウスもうなずく。そして私たちはつながったまま、深く長いキスをした。

…………

…………

エースはいつでも上機嫌だ。
「こんな決まりごとは下らないしナノにも失礼だってことで、遊びは止めよう
って話になって。全員一致であのルールは無効になったんだってさ」
「ふむふむ」
私は作業場で、ユリウスのコートにアイロンをかけながらうなずく。
ユリウスはエースの言葉を聞いているのかいないのか、無言で時計を修理していた。
「店も元に戻ってるらしいし、帰ってきてくれって皆が言ってるぜ」
「ふむふむ」
アイロンをかけ終わった。おお、我ながらいい仕上がり。
しずしずとユリウスのところに持って行くと、声をかけていないのにユリウスは腕を
伸ばし、すぐに着てくれた。
「えへへ」
何だか嬉しくてユリウスにもたれ、身体をこすりつける。
「……まあ、その調子じゃ当分、ここを出ないみたいだけど。あはは」
「そうなんですよ。ユリウスが出してくれなくて」
大きな背にもたれ、指で背中をくすぐる。ユリウスは少し背をのけぞらせ、
「おまえが誘うからだろう。全く……」
ブツブツ言いながら私を抱き寄せる。
そしてカヤの外のエースは、気まずい顔をして退散……ということはもちろんせず、
「なあなあ、俺も混ぜてくれよ」
私に何をしたか完全に忘れた顔で、割り込もうとする。
それを手でシッシッとはらい、ユリウスは無言で扉を指差した。
「はいはい。二人の怒りが解けるまで謹慎するぜ。じゃ、早めに店に戻ってきて
くれよな、ナノ!」
片手を上げ、仕事に出かけるエース。
私に何をしたか、覚えていた上でのちょっかいだったのか。余計悪いわ。
でもユリウスはというと、エースの言葉の別の部分に反応したらしい。
「店に戻る、だと?」
部下の去った扉を不快そうに睨み、私を抱き寄せてキスをした。
「帰さないからな」
ギュッと抱きしめてくる。私は抱き返しながら、
「帰りませんよ。置いていただける限り、ずっとそばにいます」
嬉しくて言葉も弾む。するとユリウスはわずかにホッとした顔になり……時計修理の
道具を脇にやると私を作業台に乗せた。
「えーと……」
これから何をされるか早くも悟り、私は一転、冷ややかな声を出す。
「ユリウスー。仕事中からそんなことしてるとお店に戻りますよ?」
私の服のボタンをさっさと外しながら、
「休憩だ。おまえはかまってほしいようだし、少しは応えてやらねばな」
詭弁を弄するか、引きこもりが。
――はあ。本当に私まで時計塔に引きこもっちゃいそうですね。
でもまあ、それもいいかもしれない。
こんな狭い空間でずっと彼と鬼ごっこをするのも、きっと素敵だ。

「ユリウス、大好きですよ」
鬼さんに捕まったままの私は微笑んで、そっとキスをした。

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