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■恐ろしい勘違いをした話3

※R18

「っ!」
ユリウスの手がじかに肌に触れ、すぐにシャツの下の膨らみに達する。
「ユリウス!」
驚きと羞恥に、さすがに強い声が出る。
でも私を押さえつけているのは、不摂生だろうと引きこもりだろうと長身の男性。
女の力で押し返せる人じゃない。
「ん……」
ユリウスはかまわず、私の胸を愛撫する。
最初は緊張し、形を確かめるように。けど次第に大胆になり、少し強く、指を使い
先端を刺激する。そのうち耐えがたくなったように布の上から舌で何度も舐めた。
「あ……ユリウス……や……っ」
傍から聞いていても、私の声に拒否があるなんて誰も信じないだろう。
「ナノ……直接……触れたいんだ。いいな?」
「やあ……」
舌で愛撫していたユリウスは静かに顔を上げ、両手で胸の布地をつかむと一気に、
上にまくり上げた。
「……!」
私は羞恥に息を呑み、でも動くことが出来ない。
ユリウスは、私の胸を、鑑賞するようにしばらく眺め、ゆっくりと手を伸ばす。
「あ……」
手荒れした大きな手の平。でも触り方はとても優しい。
上を向いた先端を、転がすように舌で何度も愛撫される。
そして背中を、何か気持ちのいいものがじわじわと上がってくる。
「ユリウス……」
もう形だけの拒否をする余裕もなく、私は自由になった両手で彼の頭を優しく抱く。
すると呼応するように、ユリウスの片手がそっと私の身体を下り、
「……んっ!……ぁっ!」
拒否の悲鳴……のはずだったのに、自分で自分に驚くほど甘い声が出た。
自分でもほとんど触れたことのない場所を、他人に触れられているのに。
でも布の上から何度も何度もまさぐられ、指先でぐりぐりと刺激されるうちに、
下が熱くなっていく。腰が勝手にいやらしく動き、彼の指を奥に誘うようにする。
ユリウスは舌で胸を愛撫しながら、ときおり顔を上げて、愛おしそうにキスをして
くれた。ただ唇を重ねるだけの行為なのに、頭がボーッとする。
上と下を気持ち良くさせられ、理性が焦げつきそうだ。
「やっ……!」
大きな手が、こちらの腰の留め具を外し、ジッパーを下ろす。
でも私は拒絶どころか、大人しくして、期待に震えて待っていた。
そしてゆるんだ隙間から彼の手が入り込み……そのまま下着の中に。
「ああ……」
「……可愛いな。よく濡れていて。こんなに大きくして」
荒れた指が、ぬかるんだ谷間にズブリと沈む。そして容赦なくかき回した。
「んっ!ああ……ああっ!」
そして、ある一点。そこに触れられ、からかうように指の腹で撫で回された瞬間、
背が跳ね上がり、勝手に声が出た。
「やあ……っ!」
「そうねだるような声を出すな。本当に可愛いな、おまえは……」
もっと愛してほしい。いじめてほしい。
でもユリウスは手を止める。そして谷間の外壁をさすりながら、耳元で低く、
「どうしてほしい?言ってみろ」
「ん……」
恥ずかしくて言えるわけがない。
「言わないと続きはしてやらんぞ」
「い、意地悪……!」
いじめてほしいと思ったけど、こういう風にいじめてほしかったわけではない。
でも彼にニヤニヤと眺められて、限界だった。
「……×、××××を……×××して、×××××して……」
泣きそうになりながらやっとのことで言うと、
「おまえという奴は……」
さっきまでの余裕はどこに行ったんだろう。今度はユリウスが苦しそうにする。
そして恥ずかしい糸を引いて、下の服が引き下ろされた。
彼の目に私の下半身が晒された。
「あ、やん、ああっ!ダメ……あ!」
隠すヒマもなく両手で大きく開かされ、指を沈められた。
「ナノ……ナノっ!!」
ぐちゅぐちゅと音が聞こえるくらい、かき回され、一点を激しく愛撫される。
私も、イキそうになるのを必死で抑え、胸を揺らし、半裸の身体を動かした。
「ユリウス、ユリウス……」
指を深くに何度も入れられ、本数を増やされる。
「……っ!」
鈍い痛みにほんの少し我に返る。するとユリウスがハッと動きを止め、
「い、痛いか……?」
「ううん、気持ち良い……」
本当じゃないけど嘘でもない。だんだん慣れ、痛みが引いてきている。
「…………」
けどユリウスも限界だったのか、コートを放り投げる。
もどかしくボタンを外し、彼自身も半裸になっていく。そして、私の足を抱えた。
さすがに緊張でこちらも強ばった。ユリウスは深い瞳で、
「ナノ、痛かったら止めるから言え」
私は首を振った。
「あなたになら、何をされても……」
それで限界だったのか。ユリウスは私の中に一気に押し入った。

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