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■恋の駆け引きごっこ4

※R18

「……ん……は……!」
鎖骨に口づけられ、チクッと痛みが走る。
「……調べるのに自分が傷つけてどうするのよ」
「予防だ。今後似たような間違いが起こったとき、これは私の管轄だと……」
予防だの管轄だの。もう少し色気のあることを言ってくれないかな。
と思っていると、ユリウスの手が私の背に回り、片手でフリルエプロンの結び目を
ほどかれる。子どもっぽいエプロンが草むらに放られ、青いワンピース姿になって
しまう。それだけなのに、心細いというか、下着姿を晒したような気恥ずかしさが
こみ上げてきた。
ちょっと頭が冷静になってきたこともあり、意味も無く胸を隠しながら、
「あ、あの。ユリウス。やっぱり調べるのは……」
「隠すものがあるということは、それだけ疑わしいということだな」
「ひ……ぁん……っ」
もうユリウスは割り切ってしまったみたいだ。私の腕をつかんでアッサリ胸を開け
させると、その下にやわらかく口づけた。
そしてワンピースの上から胸の形を確かめ、
「アリス……おまえ、まさかもう反応……」
「し、してるわけないじゃない!風が冷たいからよ!それに、あなたこそ……」
身体がお互い密着している。気づかれないと思ったのか。
「そうだな。鳥肌が立っているようだ」
しれっとして言うと、そっとスカートの、フリルのひだの中に手を潜らせた。
「馬鹿……」
私は口元に手を当て、イヤでも声を出すまいと決意した。

…………

「…あ、ダメ……やぁ……」
泣き声にも似た、いやらしい声が森に響く。
「いいから、もう少し足を開け。見えないだろう」
「やだ、見ないで……」
「そのワリに、しっかりと抑えているな、おまえは」
苦笑しながら言われ、スカートを持つ手が震える。
変態と言われたって仕方ない。ユリウスが調べやすいように自分でスカートのすそを
持って『見える』ようにしているんだから。
ぐっしょり濡れた下着は、今や片膝に引っかかるだけ。
足を大きく割り開かれ、大事な箇所を好き勝手に弄られている。
「ん……やだ……」
言葉と裏腹に、もっと触れて欲しくて、腰がもどかしく動いた。

ユリウスの指は容赦がない。乱暴に探られ、触れられるほど、愛液が後から後から
あふれ、はしたなく彼の指を汚す。
「ああ、やあ……ダメ……あん……っ」
声が恥ずかしくて、たまらず、スカートのすそを口でくわえる。
……やってから思ったけど、これ、さっきの比ではない恥ずかしい格好だ。
ユリウスは息を乱し×××のような格好の私を見ながら、
「おまえは……見かけより、男を誘うのが上手い女のようだな」
ち、違う!事故!たまたま!と反論したくても、現実にはもじもじと見上げるだけ。
「もっと、調べてほしいのか?」
「っ!!」
返答する前に視界がごろんと転がる。
うつぶせにさせられたのだと気づいた。
前が隠れているはずなのに、さらに激しい羞恥心に見舞われた。
「そのままでいろ。いじめてほしいんだろう?」
背中を押さえつけられ、また足を開かされる。

「……っん……!」
前から後ろから大事な箇所を責め立てられ、愛液が足をつたうのがイヤでも分かる。
「〜〜っ!ん……っ!……〜!」
夕暮れの草むらで何とか熱を冷まそうとしても、何にもならない。
今頃になってワンピースもゆるめられ、肩を、胸をあらわにさせられる。
「はあ……ああ……」
「アリス……」
はだけた背中に口づけられる。
後ろから手を回され、完全に反応した胸を乱暴に愛撫され、そのたびに息を呑む。
押しつけられる彼の服から、彼の熱がイヤでも伝わり、我慢出来なくなってくる。
「アリス……おまえを、全部見たい……いいな……」
「う、うん……」
私は恥じらいながら彼を振り返り、小さくうなずいた。

…………

「ねえ、ユリウス……」
冷たい夕暮れの風が、汗と体液に濡れた身体をさす。
そして、今頃、我が身に起ころうとしていることを自覚する。
私の下着とワンピースはエプロンと一緒に草むらに放られていた。
私は上着も下着も身につけず、呆然と草むらに座り、胸を隠している。
そして慌ただしく、重いコートや時計を外すユリウスを見上げていた。
――す、すごく反応してるよね……ユリウスの……。
片手で胸を隠しながら手を伸ばし、ズボンの、その……×××な箇所に手を触れると
ユリウスが露骨にビクッと身体を震わせ、私をにらみつけた。
「おまえ……何をしている……!」
「な、何って……ええと、何かする?」
書物の知識だけど、確か×××な商売に属する女性は、こういうとき……。
「い、いや、いい……多分、保たないから……」
ボソリと言われ『保ってたら、させられてた?』と、残念なような怖いような。
「じゃ、じゃあ。次ね」
「ん……あ、ああ」
そしてユリウスに抱きしめられる。
素肌と素肌が触れあい、私たちはキスを交わす。
「ん……ぁ……」
何となく順番が違う気もしたけど、今はキスの刺激さえ強すぎる。
「ユリウス……もう……」
愛液で×××状態な腰を、汚れるのも構わず彼のズボンの膨らみに押しつける。
「そう急かすな」
ユリウスは苦笑している。リボンに口づけられ、愛おしげにまたキス。
そして私の背を草むらに押しつけ、熱い目で私を見た。
「アリス。おまえが欲しい……いいな?」
「……うん」

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