続き→ トップへ 短編目次 長編2目次 ■子猫とチェシャ猫5 ※R18 ベッドにふんわりとのせられて。そのまま続きかと思いきや、ボリスは私の体勢を、 妙な具合に変えた。 「え……?ちょっと、ボリス?」 私が上なのはいいけど、二人で向かい合う姿勢ではない。 目の前に彼のズボン。ボリスの顔のあたりには私の、ええとアソコらへんが当たる。 つまり今、私はボリスに逆に跨がらされている形になる。 ちょっと待て。ええと、つまりこれは……二つ巴? 「……あ……っ!や……!」 下半身に服の上から刺激を感じた。 慌てて見ると、ボリスが私の服のファスナーを下ろしていた。 「ボリス……!」 「ほら、俺も頑張るからナノも頑張って」 「……ええと……っ!あ、あ……」 下の服が下着ごと下ろされた。足を開かされ、谷間に猫の舌が割り込む。 「や……あ、ああ……っ」 いつもと違う体勢に猫のざらざら舌。 たちまち、みっともなく愛液があふれ、舐め取られてしまう。 「ナノ。反応早いよ。もう濡らしちゃってさ」 「む……」 何だか悔しくて、ボリスの×××に手を添えると、一生懸命に舌を這わせる。 「ん……っ!」 ボリスの動きが一瞬止まり、それから前より強く舌を動かされた。 「……や……あっ!」 音を立てて愛液を飲み込まれ、舌先で×××××の××をまくられる。 その下の××を強く吸われ、顔が真っ赤になった。 「あ、あ……やだ……っ」 からかわれている気がして、こちらも半ば自棄で口に含み、激しく上下させた。 「ん……ナノ……」 私たちはしばらく互いを必死に愛撫し合った。 「ん……」 「ボリス……」 熱い声がする。 最初は二人ともバラバラの動きだったのに、次第に動きが合ってきた。 気がつくと刺激が欲しくて、下半身を動かし、それに合わせて奉仕をする。 もう愛液があふれて止まらない。ボリスの先走りを、音を立てて飲み込むと、下から 気持ち良さそうな声がした。その声を聞いただけで身体がぞくぞくする。 ――うう、このままイッちゃいそうなんですが……。 と、思ったとき、ボリスの熱い声がした。 「ナノ。そろそろいい?」 聞かれるべくもない。 私はちょっと未練に思いながら腰を浮かし、足の怪我に当たらないように身体の向き を変える。そして上着を全て脱ぐと、すっかり硬く立ち上がったボリスの×××に 先を当て、ゆっくりと腰を下ろした。 「ん……っぁ……あああっ」 全て受け入れ、声を上げた。そして本能の求めるままに腰を動かし出す。 「ナノ……すっごく、いやらしい顔してる」 ボリスも私の腰に手を当て、激しく揺さぶってきた。 「うあ、は、あ、あん、はあ、ぁ……」 「締めつけすぎだよ。ナノ。すぐにイッちゃわないでよね?」 「ん、わかり、まし……」 じゃらっと首輪の鎖を引っ張られた。 「何も着てないで首輪と鎖だけのナノって、そそるよね」 「だって、あ、ボリスが、あ、はぁ、やっ」 快感で反論も出来ない。突き上げられ、のけぞって叫ぶ。 絶頂寸前なのを必死でこらえ、欲しくて腰を動かした。 「可愛い。すごく可愛いよナノ」 アソコからは卑猥な音が絶え間なく聞こえる。 腰を高く持ち上げられたかと思うと、一気に落とされる。 めまいがしそうな衝撃と快感。 「ひっ……やあああっ!」 達しそうになるのを必死でこらえ、快楽に涙を流した。 内に感じるボリスのモノも限界まで熱く硬くなり、互いに限界が近いと分かる。 「ナノ。俺も、もう……」 「ええ、来て、くだ、さい……」 身体をかがめ、ちゅっと触れるだけのキス。やはりというか変な味がして、互いに ちょっと苦笑した。 それからボリスがさっきより激しく腰を動かし出した。 「あ、やあっ!あ、あ、ああっ」 自分でもうるさいと思う大声を出してしまう。でも止まらない。 いやらしい音。湧きすぎた愛液があふれ、シーツを汚していく。 「あ、あん、やぁ、あ……」 ボリスの汗ばんだ身体に両手をつき、彼の動きに合わせて必死に腰を振る。 鎖に汗が落ち、何だかやけに淫猥に光った。 「あ、あああっ……ボリス、ボリス……っ」 「ナノ……っ!」 その瞬間、内に熱いものが大量に迸るのを感じた。 「ああ……あああっ」 絶叫のような嬌声が喉から出、視界が白く染まる。 生温かい液体が結合した箇所から漏れ、私は快感の余韻に浸りたくて腰をなおも動かした。 「ナノ。またやりたくなるから、やめてよ」 苦笑と共にボリスが私の腰に力を入れ、ゆっくりと出してくれる。 「怪我してるから、あんまり無理させたくないのに」 「ありがとう、ボリス」 そのまま私たち二人は抱き合う格好になった。 ボリスの胸に顔をうずめ、抱き寄せてくれる腕にキスをする。 「すごく気持ち良かったです……ボリス」 「俺も。何かナノの首輪を見てたら興奮しちゃった」 頭を撫でてくれるボリス。 「全く……」 コツンと額をついてやる。でもチェシャ猫はこりない。 「ね、今度は手錠も使ってみる?結構興奮するんだよ?」 どう使うのか、聞きたいような聞きたくないような。 それから寝るまでの短い時間、私たちはずっと楽しく語り合った。 5/7 続き→ トップへ 短編目次 長編2目次 |