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■改装話の後日談8

※R18

エリオットは終わった書類を放るなり、私をブラッドから引き離した。
「ん…苦し……エリオ……」
「うるせえ!」
怒鳴られ、無理やりにかき抱かれ、唇を重ねられる。
ブラッドと違い、こちらの反応などお構いなしに歯列をなぞり好き勝手に荒らされる。
酸欠させる気かと思わせるほど、息継ぎ無しで口づけられた。
そして三月ウサギはすぐ、耐えきれない、というように唇を離す。
そして私に背を向けさせ、先ほどの行為の後も生々しいソファに手をつかせる。
「え、エリオット、待って……ください……まだちょっと……」
「見せつけられて我慢出来ねえんだよ!ブラッドの後だから、すぐ挿れていいよな」
ろくに処理もされず、まだブラッドの××をこぼす場所に硬いモノが押し当てられる。
「性急なことだ。お嬢さんに余裕の無い男と見られるぞ」
一度解放したブラッドは涼しい顔で、どこから取り出したのか紅茶を飲んでいる。
「誰がそうさせたんだよ。ブラッドじゃなきゃ撃ってるぜ!」
忌々しげに上司を睨むエリオットは、熱い手で私の腰をつかむと……一気に最奥まで貫いた。

「あ、ああ……あ……っ!」
こちらは一度達している分、反応が鈍い。
それでもエリオットが動き出すと、またじわりと愛液があふれ出してくる。
揺さぶられて上げる自分の声は、人と言うより獣じみている気がした。
「あ、うあ、あ、はぁ……あ、ああ……」
ガクガクと揺さぶられ、すぐ声に艶が混じり始める。
「ったく、さっきブラッドにやられたばっかだってのに締めつけて……」
「あん……そんなこと……あ、あ、あ……っ」
ソファの布が破けそうなほど爪を立てて快感に耐える。
「本当に好きなお嬢さんだ。そんなに欲しいのなら、私もまたお願いしたいな」
気がつくとブラッドがそばに来ていた。
彼は私の前に座ると、私の手を取って手首の戒めを解く。
そして自分のズボンをゆるめ、一度ぬぐった前を私に突き出し、握らせた。
「……っ!」
私が反応するより先にエリオットが、
「ブラッドー、俺のことどうこう言っておいて、またヤル気かよ」
「お嬢さんが逃亡より我々を選んだ。その賢い選択に報いたいのさ」
そう言って私の口を開かせ、中に押し込んだ。
「ん……んん……っん……」
前と後ろを支配され、快感でイキそうになる。
ブラッドは勝手に私の頭を動かしながら、
「楽しいだろう、ナノ。
ろくな技術もなさそうな時計屋に囲われては、こんな刺激は望めまい。
そして君もまた、二度と退屈な生活になじめない、そうだろう?」
「ん、んん……んん……っ」
よく分からないままに涙を流し、何度もうなずく。
エリオットも背後から背中に口づけ、激しく責め立てる。
「そうだぜ、ナノ。ずっと、ここにいろよ……いつまでもな」
解けてしまいそうな快感に頭の芯まで焼かれる。

――そうです、よね、相手の数とか、扱いとか、私、何をこだわって……。

ここは不思議の国だ。
銃弾が飛び交い、役なしの命なんて無いも同然の世界。
そんな世界で元の世界の倫理や価値観を引きずり、損をしていた。
役持ちたちの権力と力はものすごい。
逆らえば制裁が待っているけれど、従えば得られる快楽に限りが無い。
彼らのペットとなって悦んで身体を開き、引き替えに寵愛を得、そして生きていく。
それはそれで、この世界と折り合い、やっていくことにならないだろうか。

「ナノ、ナノ、くそ……もう……」
エリオットの揺さぶりが激しくなり、絶頂が近そうだ。
ブラッドも息を乱し、私も必死で口と腰を動かした。
「ん、ん、んむ……んんんっ!」
「ナノ……っ!」
「く……っ」
そして視界が真っ白に染まり、前と後ろに白濁したものが注がれるのを歓喜のうちに感じた。
「ナノ……愛してるよ。我々全員が、君を」
「ん……」
頭を撫でる手を心地良く思い、目を閉じる。
そして、また扉が開く。

「ボスー!後始末、終わらせてきたよ!」
「僕らもごほうびにお姉さんを抱けるんでしょう?そう約束したよね!」
大人サイズの双子が走って入ってきた。
そして二人の飼い主から解放され、床に座り、放心状態の私を見つける。
「お姉さん!」
「お姉さん!」
双子はいつもの笑顔を見せる。まるで何も私に起こっていないかのように。
私もゆるく微笑み、もう恥じらいも無く、誘うように両足を開き、秘部を晒す。
そして彼らに手を伸ばす。
双子はもちろん喜んで駆けてきた。
一体、自分がなぜ、あんなどうでもいいことにこだわっていたのか分からない。
ペーターの口車に乗って時計塔に行かなくて本当に良かった、と心から思う。
「おい、さっさと終わらせろよ。俺もまだ足りねえんだからよ」
エリオットが凶暴に吠える。
「うっさいな馬鹿ウサギ!」
「あんたじゃ早すぎるから、お姉さんを満足させられないだろ!」
「何だと!」
双子たちは私を床に押しつけ、慌ただしく自分たちの服をゆるめる。
私は双子を待つ間、ぼんやりと視線をさまよわせ、ブラッドと目が合った。
彼は静かに、
「もう逃げることはないな」
私はうなずく。
「二度と出ていきません」
声を上げすぎて弱々しい声しか出なかったので聞こえたかどうか。
でもブラッドは言った。
「なら叶えてやろう。君が望んでいた外の風をな」
「?」
外に出してくれるということだろうか。別に出たくも無いけど。
でも聞く前に双子が私を同時に貫き、私は快楽で忘れてしまった。
もう全てがどうでもいい。あるのは快楽への執着だけ。
元の世界の道徳観は、このとき完全に私の中で崩壊してしまった。

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