続き→ トップへ 小説目次へ

■乱れた話

※R15

「やだ、やだ、止めてください!」
シーツの上で私は叫んでいた。
帽子を取り、私にのしかかるブラッドに必死で抵抗する。
だが私の両脇に手をついたブラッドはそんな抵抗すら楽しんでいるようだ。
私はブラッドを押しのけるか、ベッドから逃げようともがいていたけど、どちらも完全にブラッドに封じられた。
「ふふ。いつもおっとりした君の必死な姿というのもいいものだな。
もうすぐ乱れた姿も見られるかとおもうと楽しみだよ」
そう言って、両手の手袋を取った。
「だめ……やめてっ!」
胸元に忍びこもうとする手を両手で必死に押さえるが、無視してブラッドの手が服の中に入り込む。
そして、
「…………っ!」
「滑らかな肌だ。きれいだよ、お嬢さん」
胸に大きな手が触れる。
恥ずかしくて恥ずかしくて顔が真っ赤に火照る。
その間もブラッドは胸をまさぐり、形を確かめたり、
「……いや……!」
「なぜ? こんなに可愛いのに」
悪戯するように先端を弄られ、羞恥心と、何ともいえないムズムズする気持ちがわき上がる。
それだけで私はすっかり抵抗する気力を無くし、全身から力が抜けていった。
「やはり、触れるだけでは物足りないな」
一度胸から手を出したブラッドが、上着のボタンを外していく。
けれど私は熱くなっているのか冷たくなっていくのか分からない身体でぼんやりしていた。
上着の前ボタンが全て外され、ブラジャーがずらされる。
「……っ!」
灯りの下に胸が晒され、ブラッドにじっと見下ろされる。
思わず腕で隠そうとしたけれどすぐに腕を押さえられた。
「やはり、君はきれいだ」
「……やめ……」
ブラッドの手が伸び、弄び始める。
こちらの反応を誘うように柔らかく撫でたかと思えば先端に舌で触れ、甘噛みされる。
多分すごく短い時間だったけれど、私には一時間帯にも感じた。
拷問のような時間だった。
「さて」
ふいにブラッドの手が私の胸から離れ、下半身に伸びていく。
やっと腕を解放された私は胸を何とか隠しながら
「だめ……やめて……」
「そう、そそる声を出さないでくれ。
最初だから無理をさせたくないのに……歯止めがきかなくなりそうだ」
ゾクリとする声。
そしてウエストのボタンが外され、緩んだ服と肌の間からブラッドの手が入り込む。
「ん……んん!」
私は最大の羞恥に首をふる。
ブラッドはニヤリと笑って、残酷な言葉を吐く。
「おやおや。口では抵抗していたのに……。
もうこんなに濡れているじゃないか」
最後の薄布の上を、谷間のラインに向かってそっと下りていく。
私は羞恥心の絶頂で、今すぐ屋敷の屋上から飛び下りたい気分だった。
「あ……だめ……っ」
再び上がったブラッドの指が、濡れた布越しに、一点を弄る。
そこに触れられただけで、私の身体がビクンと跳ね上がった。
今頃になって必死に足を閉じても、ブラッドの指が容赦なく潜り込む。
「あ……あ……」
「こんなに大きくして……思ったよりいやらしい子だな、君は」
指の腹で力を入れ、容赦なく、そこをこすりながら、ブラッドは笑った。
次第に頭が熱くなってくる。
理性がさび付き、変わって押し殺していた別の本能が浮上してくる。
「はあ……はあ……」
足を閉じようとした力が完全に消失し……そして自分でも信じられないことに、
快感を求める本能のままに私は足を開いていた。
「良い子だな。だがもう少し待ちなさい。
初めてだから念入りに準備をしないといけないからな。
ほら、もっと大きく開いて」
言葉に従うと、ご褒美のようにさらに与えられる快感。
余裕の表情のブラッドは正気を失いかけた私に微笑み、開かれた谷間の中に容赦なく指を進める。
そしてはしたない液体でぐしょぐしょになった薄布をかき回し、付け根の隙間から布地の内側に侵入する。
そして冷酷とも思える手つきで愛液のあふれる場所に深く指を沈めた。
――もう、どうでもいいです……。
私はというと、与えられる快楽に言葉さえ忘れて、ただ叫び続けていた。

そこに、
「ブラッド、いるか!?」
「ボス〜、緊急事態です〜!」
エリオットと、使用人さんたちが飛び込んできた。

2/4

続き→

トップへ 小説目次へ

- ナノ -