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■どうでもいい

※R18→飛ばす



書斎の明かりは薄暗く、今が昼なのか夜なのかも分からない。
そして椅子に座るブラッドの前に、私は跪いていた。
「ん……あふ……」
「悪く無い。以前より上手くなったな、ナノ」
私はブラッドのモノに手を添え、必死で咥えている。
「ん……ん……」
嫌悪も羞恥も全て無視してひたすらに集中した。
以前に誰かに教えられた通り、舌を使い、音を立てて舐め、喉を鳴らして飲み込む。
その甲斐あってか、含むモノは確実に硬さを増し、ブラッドも機嫌良く頭を撫でてくれる。
口の端からこぼれる先走りの液が不快に首筋をたどり、真新しい服に染みを作る。
――高そうな服なのに、もったいないですね。
「気をそらすな、お嬢さん」
見事にブラッドに見抜かれ、悪戯をした犬か猫を叱るように頭を叩かれる。
「ん……」
機嫌を直してもらおうと、より深く咥え、唾液をからめて吸い上げる。
「ぅ……」
ブラッドがピクッと反応する。すでに口の中のモノは限界まで反応していて、もうすぐだと予感させた。
いつ出されてもいいように、と内心構えていると、突然ブラッドが私の頭を押して離した。
「え……」
透明な糸が引き離された場所からこぼれ、私の服に穢れを増やしていく。
口元をぬぐうのも忘れ、彼を見上げると、立ち上がるところだった。
何か機嫌を損ねたかと焦ると
「私だけが酔いしれているのでは面白くないだろう?君も楽しもう」
「…………」
私の奥底がじわっと熱くなっていく。

「ブラッド……ダメです、ここは……」
無駄だと分かっていてももがく。もちろん力ではかなわずに、床に押さえつけられる。
「絨毯に汚れが……服だって……」
ベッドやソファですらなく。絨毯の上に獣の姿勢で這わされていた。
「がさつなうちの連中が、気がつくわけが無いだろう。
服だって、君のために購入したものが、まだまだ山ほどある」
事もなげにブラッドは言ってのしかかり、半裸にむかれた私の……ええと後ろを弄る。
「あ……いや……あん……」
下着の上から、勃起した敏感な箇所を強く弄られる。
けれど、そのあたりは失禁でもしたようにじっとりと湿っていて。
「くく。何もしてないのに、ぐしょ濡れだな、ナノ。
私のを咥えただけでそこまで感じたか?」
「そんなこと……あ……ああ……っ」
下着の隙間から指が潜り込み、直に触れられる刺激にのけぞる。
愛液が止まる事なくあふれ続け、ブラッドの指にあわせ、ぐちゅぐちゅと音を立てた。
「……いや……!……下ろさないで……」
高価な下着を下ろされ、濡れて光る箇所がブラッドの前に完全に晒される。
「もっと腰を上げて。いい子だ。膝を広げて、よく見えるようにしなさい」
「はい……あっ……あ…あ…ああ!」
ぬめる場所に指が入り込み、私は大きく叫んだ。
「まだ先しか入れていないだろう。こんなに締め付けて……」
「やだっ!……だめ、だめ……!」
必死に首を振ると余計に指が深くを悪戯する。
私はくずおれて絨毯の毛先をかきむしる。
そして後ろを突き出す格好で快感に喘いだ。
「あ……あん……っ……」
ついに指の刺激だけでは物足りず、自分から服の前を崩して、胸をはだけ自分の手で揉みはじめてしまう。
そんな乱れた私にブラッドは
「誘い方が上手くなったな、お嬢さん。私も……耐えられそうにない」
「ブラッド……早く……」
そして、蜜のこぼれる場所に押し当てられる生温い熱。
「……っ……やあ……」
欲望を満たされ、頭が真っ白になる。ブラッドはゆっくりと奥まで腰を進め、
「ナノ……っ」
「あ……あ……ん…ぁ……」
たくましい腕に着乱れた身体をつかまれ、すぐに激しい抽送が開始される。
「あ……あ……あああっ!」
硬く熱いモノが何度も何度も奥を抉り、そのたびに私は叫ぶ。
どうにかなるのではと思うほど強く揺すぶられ、もう己の全てを抑えられない。
――どうでもいいです……もう、何もかも……
おかしくなるくらいに激しい責めの末に、私が達し、ブラッドが白濁したものを私の中にとめどなく注ぎ込むまで。
私は床に這い、後ろを突き上げて、動物のように喘ぎ、泣き叫んでいた。

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