「ペアになって障害物があるコースをクリアしていただきます!先ずはペア決めのくじ引きをしてくださーい」

司会の人が持っているBOXにタレントがわらわらと近付く。皆と同じように近付いてくじ引きの棒を持ち、せーので同時に棒を引くと先が紫になっていた。男女のペアと聞いているから、男性タレントの方にも紫のくじを引いた人がいるのだろう。チラッと男性の方を見ると先が紫になっているくじを持っている朔間さんと目が合った。




「相手は嬢ちゃんか」

「最近、よく朔間さんと一緒になるね」


アイドルやタレントを集めて行なっている運動会ロケ。
高校を卒業した以来着ることのなかった体操服を身につけて、相方である朔間さんの妹さんと一緒に私も参加している。肝心の相方は彼女の双子の片割れとペアになっていた。運命か。


「うちゃん、凛月くんとなの面白いね」

「流石は双子じゃな、お互いが引き寄せあっておる」


うんうん、満足そうに頷いた朔間さんは最後に私にしか聞こえない小声でコソッと呟いて愛おしそうに微笑んだ。


ーーーーー"我輩達も"




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