朔間先輩と恋対戦 | ナノ


アイドル科に転科してしばらく経った。
相変わらず、荒れ果てている夢ノ咲のこの学科では好奇な目で見られる事が多いが、喜ばしい事に良く仕事が入るようになり、登校しない日もあるのも影響してかそれにも慣れた。

そして学校に行かない日が増えた事で気付いた事がある。


「おい、あれだろ紅一点」

「朔間零のお気に入りだからやめとけって」


あの男の影響で、私に被害が及ばないようになっている。

1人で過ごしていたはずの高校生活。
転科初日から朔間零という男に目をつけられ、いつの間にか五奇人と呼ばれる強力な男達に囲まれていたからか私に向けられる好奇な目は転科したばかりの頃よりは少なくなり、変に声を掛けてくる生徒も見なくなった。付き纏われて迷惑だと思っていたが、結果的に私が過ごしやすいようになっている。...この学園のことは何でも知っている彼の力は本当に凄いらしい。癪だが認めざるを得ない。

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