「菜摘!」

部屋のドアが開き、幼馴染が慌てて入ってくる気配がする。あれ...こいつ私の家の鍵持ってたっけ、そう思いながら目を開くと直ぐ側に不安そうな綺麗な顔。私と目が合った青い目が少しだけ、安心した色をみせた。

「大丈夫か?熱は?」

「39.3度だった」

「うっわ高熱。先に病院行くか...」

部屋着のポケットからスマホを取り出してうーんと唸る彼。私の様子を見てから何か決心して操作をし始めた。

「祐...学校」

「ん、すがみんに連絡するからいいよ。病院は、おばさんのところでいいよな?」

「う、ん」





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