「気長に待つっては言ったけど、こうやって2人きりだと何するかわかんないよ?」
慌てて掴まれている腕を動かそうとするが彼の手はビクともしないし、体だって上手に抑え込まれて動かない。諦め半ば、彼の顔をまじまじと見る事にした。下から見ても整った綺麗な顔。彼はいつこんなに色気を纏わせるようになったのだろうか。知らない内に力も強くなって身体も大きく成長し、男女の差を実感してしまった。
「...受け入れてんなよ」
「む」
黙った私に困ってしまったのか祐は手の力を緩めて私の左頬を軽くつねった。よく見ると耳が赤い、照れているのだろうか。
「
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