「うンわ!」

練習前。
いつも通り少し早めに運動を始めようと、着替えてリンクの方へ向かっていると途中で横から腕を引かれ、近くの部屋の中に引き込まれた。私を引き込んだ相手はドアが開かれないように私をドアに押さえつけて、身動きが取れないように片手で軽く手首を拘束させる。


薄暗い部屋で鋭く光る緑がかったブルーの瞳。
私の顔にかかるこの細い金髪は...。

「レイラ...」

声を聞いて確信した。私を引き摺り込んだのは3歳年下のリンクメイト ユーリ・プリセツキーだ。

「びっくりした、ユーリだったn」

いつもの様に話をしようと思っていたら不意に唇を塞がれた。柔らかくて温かい彼の唇が包み込むように、感触を楽しむ様に私のそれに触れる。細められた彼の瞳は潤んでいて白い肌は紅色に染まっていた。...彼のこんな艶めいた表情、見たことがない。冷静に状況を把握しようとしてみたが、彼の口付けが心地良くて、考える事をやめ、ゆっくり目を閉じて彼に身を委ねてしまった。

「んん...」


段々苦しくなってきて空気を送り込もうと口を開く。
が、直ぐ様彼に噛み付く様にキスをされた。そのまま生暖かいものが口内に入り込んできて、驚いて肩に力が入る。

「(ユーリッ、キス上手い...!)」

私の力を抜くように舌を動かすユーリ。
その思惑通り、彼のテクニックにやられて驚きよりも快感が大きくなっていく。脚がガクガク震えてきた。


「っ...ン...」

「...エロい声」



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