「あ、レイラ!こっちこっち」

待ち合わせの店で私服姿のリンクメイトが私に向かって手を振る。ただでさえ有名なのにそんなことしたら目立つ...なんてことは気にせずに彼女に駆け寄った。何より久々の女子会なのだ。

「ごめん、少し遅くなった」

「ううん!いいのよ、男共が来る前にって無理矢理誘ったのは私なんだから」

いつものサバサバとした返しとウインクを決め込む彼女にホッとする。ミラのこういうところが大好きだ。

「というかお疲れさま」

「話し合いだけだよ。お誘い有難う」



オフシーズンに入ったとはいえ、私達は休んでばかりいるわけではない。ただ、動いているばかりでもない。疲れ果てた状態で練習を繰り返していると怪我をする確率が高くなるからだ。時々休暇や話し合いを重ね身体を休めて練習を続けている。実際に今日、身体を休める日として午前中にコーチと次のプログラムについて話し合ってきた。お互いのオフに合わせて食事をしようと約束していたから、ミラも今日はオフの筈だ。

食事の約束をしているときに偶々ヴィクトルが通りかかってメンツが増え、女子会ではなく食事会になったのだけれど...ミラは男共が練習中に女子会しちゃえば良いじゃない!と皆との待ち合わせ時間より早く出て来れないかと私を誘ってくれた。私も直ぐに"話し合いの後でなら"その話に乗った。

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