「レイラ!来てくれないかと思ったよ」

「よく言うわよ、断れないの知ってるくせに」

ヴィクトルのわざとらしい笑みに私も笑って返す。
そんな私とヴィクトルのやり取りを見ていた勇利の知り合い。師弟とも兄妹弟子とも言い難い彼と私との関係だが、スケートオタクには兄妹と呼ばれているようで勇利の先生と何故かピチットくんが額に手を当てて"兄妹の絡みッ"と言葉を漏らしていた。

「あーあ、ヴィーチャが私だけ呼ぶからミラがサーラのところに逃げちゃった」

「リーがちゃんと捕まえてないからだろう?」

「えぇ...兄妹組、愛称で呼び合ってるの...良い...」


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