唇を離し舌舐めずりをした彼。
息を荒く乱し、飢えた獣のような眼をして私を見つめてくる。年下の、15歳の少年がこんな色めいた表情をして虜になるような口付けをしてくるとは。最近ユーリの変化に気付いてはいたが...油断していた。

「はぁっ...」

息を整えつつ真っ赤になっているであろう頬を隠すために手の甲で唇を隠す。いつのまにか私の腕は自由になっていた。

「...絶対落とす。ガキ扱いすんなよ」

「ぁっ...」



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