藍染、東仙、そしてギンの裏切り後。
すっかり塞ぎ込んでしまった私は隊長から1週間休暇を貰った。自室には戻らずギンがいた三番隊の隊長室に籠って何故彼があんな事をしたのかひたすら考える。1週間、考えて悩んで悩みまくった結果一つの答えに行き着き、自身の頬を叩いてから身体を起こした。

襖を開けると外の明かりが部屋に入ってきた。
今まで真っ暗な部屋で過ごしていたから眩しくて目を細める。泣き腫らした寝不足な目が悲鳴を上げているのがわかった。


「(髪もボサボサだろう。取り敢えず湯汲み...)」

「春?」


背後から名前を呼ばれる。
この声は三番隊の副隊長さんの声。
こんな格好で話すのは気が引けて、初めてイヅルくんを無視してその場を離れた。






「あ...」


三番隊の部屋で閉じ篭っていた彼女。
時々様子を見に部屋の外まで行っていたが、どう声をかけていいかわからず戸を開けることが出来なかった。外に置いた食事には手を付けて居なかったようで彼女の霊圧が感じられない日は少し焦った。

少し痩せ細って見えたが、先程の姿を見るとどうやら水には手を付けていたらしい。安心して息を吐く。


「...良かった」


松本さんから1週間時間を与えるように言われたが、部屋から出てきたということは彼女なりに覚悟を決めたのだろう。暫くは僕なりに彼女を支えてあげたい。




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