「風ノ間」

いつものように隊舎の屋根に乗り、自身の斬魄刀の能力で瀞霊廷内を監視していると下の方から名前を呼ばれた。頭だけ屋根から出して下を覗くと現在私が属している隊の隊長様。今日も相変わらず顰めっ面でまだ小さい身体を白い隊首羽織で包んでいる。
...ちなみに、私の愛しのキツネ目隊長さんとは不仲である。


「日番谷隊長」

「急で悪いんだが、頼まれてくれねぇか」

日番谷隊長が羽織から紙を取り出すのを見て、屋根から降りて隊舎に戻る。隊長に近付くと差し出されたのは流魂街の地図だった。北の方角のある場所に赤く丸がついている。

「流魂街、ですか?」

「ああ。最近ここで妙な霊圧の動きがあるらしい。数人死神を送ったんだがどうやっても途中から追えなくなると報告された」

「へぇ、確かに私にもってこいな仕事ですね。分かりました、準備が出来次第出発します」

「頼んだ」




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