「それを言うなら君も「余り放っておかないで下さいね」
只でさえ死神は生徒達にとって憧れで注目の的なのに隊長や席官ともなれば囲まれて凄い事になりそうだ。更にギンは顔が良い。作り笑顔だけどいつも笑みを浮かべているし、京訛りで優しい言葉を遣う。女からは黄色い声が上がるだろうし、男でも話しかけやすいだろう。
私は多分、今回記録係・伝令係として送られる。しっかりと生徒の実力を記録し、隊長達に伝えなければならない。離れた場所から見るのも必要だろう。そうなるとギンと離れて1人になる事もある。その間にもし...なんて考えると黒い感情が湧き出て心臓がきゅうっと締め付けられる。
「ボクには春だけや」
「その言葉、真央霊術院に行った時にも言って」
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