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三番隊に移籍してから数日。
任務で尸魂界を離れていた懐かしい面々が帰ってきた。列を成して隊舎を歩く副隊長らに頭を下げてお迎えしていると知った面々から頭にポン、ポン、リズム良く手を乗せられる。横目で彼等の後ろ姿を見ると自身の頭の横辺りで手をひらひら振っていた。


「(...後で甘えにいこ)」

「春」


列の後方。
聞き覚えのある懐かしい声に名前を呼ばれた。
パッと顔を上げると目の前に列を抜けた我等が三番隊の副隊長様。


「イヅルくん!」

「久し振りだね」


任務後で疲れている筈なのに優しい顔をして話し掛けてくれる彼。相変わらず変わらない。これからこの人が上官になると考えると嬉しくて仕方なかった。


「久し振り。お疲れ様です、副隊長」

「はは、なんだか慣れないな。直ぐに挨拶しに行けなくてすまないね」


少し傾げられた首。
連動するように彼の左目を隠している長い前髪がサラッと靡いた。




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