私に激甘な幼馴染みの言葉に胸が締め付けられる。
今世でずっと彼の隣で生きて居たかったなぁ。彼のお嫁さんになりたかった。小さな後悔がチクチク襲ってきて、彼に発した声は悔しさがにじんでいた。
「好きよ、ダイゴ」
『...僕もだよ』
ポケナビ越しに小さく聞こえた、とびきり優しい甘い声にじわりと涙が滲んでくる。"僕から言うから待ってて"なんて言ってずっと応えてくれなかった彼が、初めて私の気持ちに応えてくれたのだ。今まで報われないと思っていたからとてつもない幸福感に満たされ、胸がきゅんと締め付けられた。
「...さようなら、私の愛するたった1人の幼馴染」
『また、会おう。それまでさよならだ』