仲間入りと再会



『精市!』

「っわ、菜摘!?」

彼に勢いよく抱き付くと、彼はびっくりしながらも私を抱きとめた。


『会いたかった!……寂しかったよ、精市くんに会えなくて。』

「……うん、俺も寂しかったよ。菜摘。」


ぎゅう、と抱き締めてくる感覚がする。

よし、これで機嫌は元に戻った。


………いや、でも、こんな大勢の前で好きな人に抱き付くのはなんだか……照れる。



「照れてるの?顔、赤いよ?」

フフ、と綺麗に笑う彼。

『や、恥ずかしい…』

「可愛いね、菜摘。」


チュッと額にキスされて、私の顔は更に真っ赤になった(ハズ)。


「「「「「「もうお前ら(先輩方)爆発しろ(して下さい)よ。」」」」」」


「っ、たるんどる!///」


立海の面子(真田以外)はもう呆れ顔。

そりゃあ、これ、私がファンの人に苛められるようになってから何回もやってるもんね。

機嫌悪くなるから、幸村くん。



『精市くん、』

「2人っきりになろうか。」

『うん?』


危ない気がする。

でも、みんなに危険が及ぶよりはいっか。

私、幸村くん好きだし。(←オイ。)



『じゃあね、私の権限使って精市くんだけ私が案内するようにしよ?そしたら2人っきり。』


「ありがとう、菜摘。」




「「「「「「「(頑張れ(頑張って下さい)、マネージャー。)」」」」」」」





こうして、私と幸村くんだけ特別に別行動することになりました。

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