烏森学園 中等部
「良守。」
「んあ?」
───屋上にて。
妖混じりの少年と枕を抱き締め、ゴロゴロと転がる少年が授業をサボって空を見ていた。
「俺さー、また嫌な予感してるんだよね。」
「嫌な予感?」
顔を少し動かし、その言葉に眉をひそめる少年───墨村良守。
「そ。何か、起こる気がするんだよなー…」
空を見つめて呟く───影宮 閃。
烏森封印から数ヶ月。
彼らは夜の仕事も無くなり、平凡な生活を送っていた。
「せ、閃ちゃん。ヨッシー。」
そんなまったりした屋上に、真っ青な顔色の女子生徒が。
「…どした?」
「こ、れ。」
ぐいっ