「苦手で済ませれる問題ではなかろう」


緑間君は散らばる書籍を集め、ジャンル別に並べて段ボールに詰めている。
教科書、近隣の地図、ダイエット本など様々で、2箱目もそろそろいっぱいになりそうだ。


私はというと、不要なフリーペーパーを紐でまとめている。
町で配布しているとつい貰ってしまい、部屋の隅に重ねていたのだ。


「綺麗なのは玄関口と、お風呂とトイレだけでしたね」


あとベランダも、と黒子君。
賞味期限の切れた調味料を処分している。


「まーでも…一番驚いたのは、玄関に立てかけてた釘付きの金属バットだろ。無理矢理入らねーで正解だったな」


青峰君はゴミの仕分け中だ。
部屋にはペットボトルやビニール紐など、ゴミ仕分け表に記載されているものばかりで、難無く分けれている。


「最初は物騒だし、それ位の備えは必要じゃないスか?」


黄瀬君は、買ったものの接続が分からず放置していたテレビのコードを繋いでいる。
電気屋を呼ぼうか否かでずっと悩んでいたので、すごく助かった。


紫原君は近くのホームセンターへ3段ボックスの買い出し中だ。
帰ってきたらストックしていたお菓子を渡そう。


ちなみに桃井さんこと桃ちゃんは家の用事があり、試合後すぐに帰宅したそうだ。


「冷蔵庫やコンロはあまり使っていないようだが、自炊しないのか?」

『近くのファミレスとかですませるので、めったに使わないですねー………って!』


赤司君はクイックル●イパーでフローリングを掃いていたが既に完了し、洗濯物にとりかかっているではないですか。


「下僕の分際で黒の下着はどうかと思うが」

「あ、縞パン可愛いっスね」

『………私やりますので代わって下さい』


キセキの皆さんはバスケのみならず掃除も得意で、女子力の無さにそろそろ泣けてきそうだ。


「遥さん。調味料終わりましたので、僕も手伝いま…」

『青峰君の方お願いします』


本当に手際良すぎて、泣けてきそうだ。


『そういえば現地解散しなかったのですか?』

「前々から計画していたのだよ」


"あんたらのチームワーク、バスケ以外へも発揮されるんかい"と思ったが口に出せる状況ではない。


「クマ柄パンツ洗濯機に入れとくからな。ったく、色気の"い"の字もねーな」

「………もうお嫁にいけない」




END.




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