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「そう…犯人は、窓から窓へ飛び移ったんですよ…みなさんが被害者の悲鳴を聞いて駆けつける前にね…これで、窓の外に足跡がなかったわけがおわかりでしょう…」
「バ、バカな!?」
「あそこは、5mも離れているのよ!!」
「壁づたいに屋根に登れば、問題ないわ…この家の特殊な構造を知らなければ思いつかないけどね…」
「そして、あの時間に誰にも怪しまれずに家中を動きまわれた人物はただ1人…」
「は、早くいいたまえ!!いったい誰だね!?わたしの家内を殺した犯人は!?」
「それは…御主人、あなたです!!」
「じょ、冗談はよしたまえ…だいいち、ワシの足はまだ…」
「ヘタな芝居は、やめたほうがいいですよ?」
「もうネタはバレてんだ!!」
「だ、だんな様、足が…」
「あなたの足は3ヶ月前にもう治ってるのハズよ。ですよね?目暮警部…」
「観念しろ!!おまえの主治医が、すべて吐いたぞ…」
「くっ…くそ!!」
「あ、まて…」
「逃がすか…よお!!!ゴォールっ!!」
「いやー、また君達の力を借りてしまったな、工藤君に望君!!いつもいつもすまんのー…」
「いえいえ…」
「また難事件があればこの名探偵、工藤新一と黒崎望にご依頼を!!」



平成のホームズ



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