FILE.12
でも、あたしの仮説が正しければ…

「へ?」
「…う、わ」
「いーかげんにしろよてめぇら!!」
「お、お父さんっ!」

写真をいじりまくるあたし達を見ておじさんの勘に触ったのか新一の頭をグリグリする
おじさんのグリグリめちゃくちゃ痛いだろうなと思ったのもあり写真を見続けるのは止めた
あたしはあんなにグリグリされたくないから
頭の上に星が見えるだろう新一を見てあたしは顔を引きつらせる

「目を離すとすぐイタズラしやがる…」
「も―。事件が解決しないからって、コナン君にあたらないでよ!柚香ちゃんが怯えてるじゃない!!」

蘭には引きつってるのが怯えてるように見えたらしい
とりあえずこのままおじさんの近くにいるのは危ういから蘭の近くに避難

「フン!とにかく犯人は阿部豊だ!!奴には動機もある!!」
「動機…?」
「目暮警部に聞いたんだよ…奴の会社が3億円の借金を抱えてたってことをな!!」
「え?」
「奴はその負債を根岸さんの保険金の5億円で返済している…間違いない!!」

3億円の借金…
どれだけお金に困ってたのよ…

「奴はその負債を根岸さんの保険金の5億円で返済している…間違いない!!そして残った2億円を持って海外に逃亡する気だ!!」
「か、海外に…?」
「会社を人に任せてしばらく旅行するんだとよ!そして、その出発時刻が今夜9時ってわけだ!!」

く、9時ってあと3時間しかないじゃない!?
海外に逃げたら厄介よ!!
おじさんが夜9時に安部さんが海外に行くといいあたしは時計が6時であることに気づいて慌てる

「こーなりゃ奴を追い詰めて自白させるしかない…」
「そうね。おじさん達を空港に連れていかないと…」
「よーし、あの手でいくか…」

蘭とおじさんが話ている中、あたしと新一は作戦を開始する為に事務所を出ていった


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